Chu-Moyアンプをリベンジしてみる(その4)

回路を元に戻した。

いろいろ欲を出しすぎたためワケがわからなくなり、なぜかTrの選別に時間を割くとか意味のわからない方向に出かけていたので、一旦出発点に戻ることにする。

    • 006P電池一個
    • Tr/ダイオードによる分圧
    • Zobelフィルタによる発振防止

この三つのみ盛り込むことにしてみた。


ということでブレッドボードで音だししてみた。

トランジスタダイオードによる分圧は、1815の方がhfeが20ほど低かった為、100Ωのボリュームの調整範囲では対応しきれなかった。なのでVR2と1815のエミッタの間に100Ωの抵抗を入れ、VR2の調整範囲を拡張しバランスをとった。その結果バッチリ二分割できた。
オペアンプ周りの定数計算の結果はまったく問題ない感じ。
出力オフセット電圧はLが0.1mV、Rが0.2mV*1と非常に低い。4560(Rohm製??)に交換した場合は、Lが0.8mV、Rが0.9mVくらい。
なお計測ポイントはオペアンプの出力とGNDの間。出力抵抗R5/R10とGNDではないので、出力抵抗によってオフセット電圧が減衰したわけではない。
昨年、あーだこーだとっかえひっかえしていたときは、8mVとか7mVとかだったのでえらい違いである。きちんと計算しよう。
分圧が正確になったおかげで、L/Rでの差がほとんどなくなったのもよい。
Zobelの効果がよくわからない。外してもとくに音が変わらないということは発振していない(=必要ない)のかもしれない。


ただR5/R10が47Ωもあるので音量が取れてない。ゲインは約4.2倍もあるが、ボリューム位置半分以上回してようやく普段の音量。
また音質にも問題がある、気がする。最低限R5/R10はオーディオ用として高評価のものを使わないとこんなもの挟むだけ無駄ってこと。
ということで、一部で高評価のマルツパーツ扱いの、Linkmanの9mmボリューム"RD925G"と抵抗"LMFQ50S"を注文してみた。


到着が楽しみだが、他のTrが在庫欠品なので何時届くのか不明...。

12/05 AM.8:00追記

日曜の朝は、通勤通学の自動車の走行音もなく、最近人気を回復してきたテレビ銀河小説も放映がない。生活音がないのだ。チャンスだ!!
ということで早速視聴してみる。


昨日の各部の電圧測定で、メインのイヤホン"Philips SHE7600(16Ω/108db)"を直結しても問題ないことがわかっている。
普段使いの愛用の奴をつないでみた。
さて、どうよ!!どうなのよ!!


......!?
笑ってしまいました。素晴らしいです。とてもよい。


とくに気をつけて聞かなくても、中音域気味の低音とボーカルが太い感じです。
いままでスネアがシャクシャクと目立っていたのが多少埋没しますが、全体的にバランスがよくなったかんじで普通のスピーカで聞いているようです。


これは生基板を彫るの決定だな。

*1:ただし秋月MASTECテスターの200mVレンジ