Chu-Moyアンプをリベンジしてみる(その8)

表面

ハンダ面

部品はブレッドボードから取り外し、きちんと左右チャンネルごとに分け同じものをつかった。
そして、その部品をきちんとハンダ付けしたら出力オフセット電圧は左右どちらも0.1mV->0.4mVに上昇した。
mVオーダーになると、抵抗の足や配線長などの抵抗値などの影響もでてくるということみたいだ。
分圧は、+V側が0.01Vほどチラチラ動く程度の誤差があるが、キッチリ分圧できてます。
電池の電圧が7.5Vまで下がっても、+/-片側だけ大きくなるようなこともなく、揺らぎません。
でもこの分圧回路は1mA程度喰います。
基板は、発振していた場合、後から対策出来るようにパターンを引いた。出力抵抗にはコイル、オペアンプの帰還抵抗には小容量のセラミックコンデンサを、並列に取り付け可能。


ボリュームが駄目。
新品なのにガリオーム。
フザケンナと言いたい>>Linkm@n
音質はよいが話にならない。
出力オフセット電圧を下げた努力がパーである。
もう少しつかってみたら治るかもしれないので様子をみる。
駄目ならALPSに変える。


しかしケースの加工が酷いな。
基板取付部にヒビ割れあるし。
ダイソーのリューターなら問題ないけど、一般ドリルの場合はあて木を当てないと、ドリル歯が貫通するときの勢いでヒビ割れちゃう。
ケース自体は\105だけど、加工に8時間くらいかかる。


ボリュームのつまみはどうしよう。
アルミのつまみしかないから不恰好だ。
どうしようかな...。



しかし、俺も晴れてヘッドフォンアンプを所持したことが、なんか不思議。
大抵の人は、ミニコンポやDVDまわりの5.1chアンプまでは買っても、そうそうHPAを買うことはないだろうし、ましてや作ることもない。
簡単なChu-MoyHPAだとしても、それが手元にあることは、なんか妙な感じです。

ツマミをつけてみた。

サトーパーツのアルミのツマミ(\350)

そんなに変でもなかった。
6角レンチは1.3mm対応のもの、つまり1.3か1.27の物が必要。
そんなん売ってないよー!!!とか思ったが、近所のホムセンに精密6角レンチセット(\298)というものがありました。安くて良かった....。


オペアンプは4560に変えた。
悪く言えば、ガヤ付きが増し、ボーカルが弱くなる。
良く言えば、いろんな楽器が主張しまくり、スカっぽい印象が強くなる。


好みで選択

最終的に作成した回路/パターン

回路図

2013/04/25 追記
改訂しました。新しく作る方、自分の作例を見て製作した方は、もうしわけありませんがこちらも参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/logkeeper/20130425/1366894682
なお基板パターンはそのままです。


2011/12/15 追記
・電源の中点を分割するダイオードD1/D2は、小信号用ダイオードであればなんでもかまいません。
自分はこだわって古いジャンク基板から東芝の1S1588を引っ剥がして使いましたが、1SS133や1N4148など手に入りやすいもので構いません。
またQ1/Q2のC1815/A1015のトランジスタも、小信号用コンプリペアであればどれでもかまいません。


インピーダンス64Ωや100Ωなどのヘッドフォンを使いたい場合は、出力抵抗R5/R10を下げてください。
インピ64Ωでは10Ω、100Ωでは4.7Ωや場合によっては1Ωでもよいと思います。完全に取り外すと、発振する可能性が出てくるので必ず入れてください。


・ Zobelフィルタ(C3+R4/C4+R9)は、この値でなくても構いません。
スピーカやヘッドフォンは出力周波数域*1によってインピーダンスがガラっと変わるため、特定領域で発振する可能性があります。Zobelフィルタはそれを強力に抑える効果がある*2ため入れてあります。
もともと0.1uF+10Ωは8Ωスピーカーを出力にぶら下げるときの定番の値だそうです。イヤホン・ヘッドフォンは、スピーカよりもインピーダンスが高いのでC3/C4の値は0.047〜0.01uFまでさまざま試してみる価値があります。
ぶっちゃけて言えばこの数値はイヤホン・ヘッドフォンごとに各々計測して設定すべき値らしいです。


ニッセイのコンデンサはどこでも0.1uFはまず売り切れですが、それ以外の値でしたらまだ在庫もあると思います。


パターン図(部品面から見た図)

赤線はジャンパ、青線は配線、紫の□は電源パッド
右側のものは分圧にVRを利用する場合

*1:低音のベースの音と、初期のマライヤキャリーの声でインピーダンスが変わるそうです

*2:東芝の1チップICアンプは、ゲインが猛烈に高いためZobelフィルタを入れないとまともに音がならないので、データシートの推奨回路の時点でZobelフィルタがついてます