融雪剤ハンパない...

次の車検をとるべく、中島飛行機S社ディーラーに薄汚れた9年目9万5000キロの飛べないブタ地を這う平成のゼロ戦である愛車R2を持ち込んだら、車検に通らないといわれたでござる。


融雪剤のおかげで、サイドシル*1とボディのつなぎ目、いわゆる耳*2と呼ぶ部分が腐食して錆茶色になって一部欠落してたり、その脇の部分が裂けて穴が開いた。
確かにこの冬はエアコンの効きがやたら悪いなーと思ってたら錆が進行して穴まで開いてた。
耳の部分が裂けてからは、もうその辺りに目線を飛ばすと泣きそうに悲しくなるので、上ばっかりみながら車に出入りしてみたり。


車検の際に、パスターというスリーボンド製の防錆塗料をきちんと頼んでいたのだけど、パスターは下回りのシャーシブラック塗装の代わりに使っただけの簡易施工だったらしい。+\3000でできた奴なんでしょうがないか。
実際クルマの下にもぐってチェックしてみると、パスターが塗ってある懸架メンバーやガソリンタンクには、溶接ビードの表面が軽く禿げてるくらいの浮き錆くらいで錆なんてほぼないに等しいのに、ボディカラーの塗ってあるサイドシルのようなボディメンバーはありえないくらい猛烈に錆びている。というか朽ちて腐り落ちている。
えらい違いである。
すさまじい効果があるのだ>>パスター。


今現在、販売されてるほとんどのクルマは、サイドシルから耳のとこまでボディカラーで塗ってある。
サイドシル下部を黒のツートンにしてしまって、その黒をパスターで塗ってある状態で出荷されれば、エンジンも足回りも問題ないのに下回りが腐ってご臨終ってこともなくなるでしょう。
寒冷地仕様装備の新しいデファクトスタンダートになってくれることを切に望みます。

錆て開いた穴を、板金でふさいだらどうかと調べたら....

すごい大変な作業で、修理代=人件費の世界。


鉄板を破けた箇所に合わせて切って*3、クルマの形に合わせてハンマーで叩いて形を作り*4、下に寝て上向きでガス溶接し*5、サンダーで表面を整えて*6、クルマ用の塗料で塗装し*7完成という大作業。


そして溶接した箇所は、鉄に熱を加えているわけだから、酸化が進んじゃってるらしい。
つまり溶接修理が終わった段階で酸化開始なわけだから、外見がきれいに治っても数年経てば内側から錆が進行して塗装の表面がボコボコしてくるはず。
ちなみに新車の段階では、工場のラインの溶接ロボットが、溶接と同時に錆防止の特殊な処理をするから、内部からは錆びてこないそうな。


ということで、これもさらに5年10年と、長く乗り続けるなら現実的じゃない。
第一、溶接修理の為に、二桁万円をポンと出せる俺じゃないです。
もうそんなんだったら、中古の電装替わる前のカブ買えるよ。

っていうか錆びが目立つようになったの去年の夏くらいからなんだな

いくら道路に融雪剤撒いてるったって、水たまりができない程度だとそれほど錆びないんだな。
ジャブジャブ漬けてからがヤバイんだと思う。


2014年2月に山梨で大雪が降ったけど、同じ週のあくる日ほとんど雪の降らない私の市でも記録的な大雪になった。
電車は走らないわ、学校や休校だわ、大半の商店も昼過ぎまで休業だわで、私も家で転がっていたかったのですが、その日に限って病院に行く用事があったのでそういうわけにも行かない。
普段なら朝8:00の渋滞の中でも30分あればたどり着くところを、泥道のわだちの中の泥水のような融雪剤の溶けた水の中を走行した。
2時間半もかけて。


今思えば、この日、サイドシルや耳の部分を、海水の10倍濃度といわれる融雪剤液に浸けてしまったのが原因なんじゃないかと思う。
こんなことを書くと、家に戻ったらとっととその部分を流せば....なんていわれそうだけど、高圧洗浄機のある直近のコイン洗車場までの道は、すべてのルートが上記のようなわだち道になってしまっていたわけで、なんとか行ったところで帰りの道でまた汚れてしまうに決まってる。第一この雪から1週間くらいは、洗車場のオーナーは雪かきあきらめたのか、一面雪の海になってて営業してなかったし。
家の水道からホースを..とも思ったけど、猛烈に積雪があるのにそんな余裕はないし、雪かきしてもクルマの下にも雪が詰まってる状態であったわけでふき取りもできない。
だいいち往復5時間のガタピシドライブで肩腰手首はガタガタ、ほかの車にぶつからないように気を張って渋滞路ドライブした5時間で心も疲れきってしまい、そんな気力もなかったし。
広い道路に出るまでの除雪車の入ってこない細い道は、誰も除雪する気がなかったから、次の日クルマで出入りする必要がある自分が雪かきする必要があって、そっちのが先だったし。
それに寒かったしな。


そんな大雪の大半が消えずに残ったまま1週間近く手をつけられなかったわが愛車は、この後それまでとは比べ物にならない勢いで錆が進行したということでした。

車検通らないって言われてから気になって見に行ったんだが

自分と同じ町内に赤マイカの初期型R2に乗ってた人がいたんだけど、その人のR2は俺のR2みたいにサイドシルの耳がさびてない。
初期型だから俺のR2より二年か三年長く乗ってるはず。
買い物とか、子供の迎えに使ってたらしく、夕方裏の県道を走ってるのをよく見たから、ジャブジャブに融雪剤が溶けた水のたまった轍の国道を走行することがなかったんじゃないかと思う。


ちなみに通行量の少ない県道には融雪剤が撒かれないので、普段はスケートリンクのようなアイスバーンです。

でもってスバルさんからはプレオプラスを薦められたが...

どうみてもダイハツのミラ・イースです。ありがとうございます。


燃費が33km/lもあるけど、車重がめちゃくちゃ軽くなってるってことは、鉄板がさらに薄くなってるはず。
確かダイハツ車のハイトワゴンのMOVEは、サイドシルや後ろタイヤハウス、ドアの下部の端あたりが錆で茶色になりあっさり穴あくじゃん。スズキのワゴンRもそうだけど。
ちなみにR2のタイヤハウスやドアの端は、ぜんぜんといってもいいほど錆びない。


でもってミラ・イースは発売が2011の年末.....!?
ということはミラ・イースの4ナンバーの社用車であれば、上記した2014年の大雪の日もまちがいなく走行してるはず。
なおかつ社用車は会社のモノで、社員にはマイカー意識がないから大事に手入れすることもなく、乗りっぱなしで洗いも最低限の可能性が高い。
下手すれば一ヶ月くらい流してない可能性もある。
発売後3年半経った今、錆の方はどんなもんでしょう。
市内のちっさい営業所の前にとまってんだろ...。


と思って中古30万円カーが大量に青空販売されてる、自動車板金工場があるエリアを歩きでまわってみたら、やっぱり結構あるのな白のミラ・イース
でもって、案の定というかやっぱりというか、俺のR2とおんなじ箇所に錆が浮いてあった。
R2の現状の崩れそうなところまでは行ってないが、塗装がところどころはげてきて錆が前面にでてきた状況のときに近い。
俺のR2だと2014年の8月から10月くらいの感じか。
あー、『なんか(錆で茶色くて)汚くなっちゃったなー。嫌だなー。でもまだ大丈夫か!?』ってくらいの感じ。
あー今の状況だとワイヤブラシとヤスリで塗装はいで、ジンクコート系の錆の進行を遅らせるのかウリの高性能下塗り塗ってから、上にパスターやノックスドール吹いて仕上げれば、穴が開くのは回避できんだろーなー。


新車から3年半でこれかよ......、マジすか。
リッター33km/lでガソリンの節約できても、『錆で穴開いて、5年目の車検で廃車』になったら、まったくお徳ではない。
ということでミラ・イースOEM車のプレオプラスはあきらめることにしました。


それにR2みたいに、凍結した雪道の坂をCDに合わせて鼻歌歌いながら、いつもどおりにぐいぐいまっすぐ進んでくれるかわからんし。
R2の4WDは、坂を上るのも下がるのも『夏とおんなじようにできて』、怖いことがなくてとてもいい車だった。
9年間95000キロまったくのノントラブルで、整備も車検のときだけで修理に入れたこともなかったし。
それにこのクルマ、軽自動車なのにフロント側のドアが『ヴァダム』って感じで、昔の車みたいな音で閉まるんだよね。リア側のドアは普通の軽の音だけど。
次もそういうクルマがいい。

んでもって次のクルマも見つかった

結局またR2だ。


色はどうしても青Mが欲しかったが、地元の青Mの置いてある中古車は売るだけのプレハブの奴で整備はディーラー丸投げで割増だったのと、青Mの以前のオーナーが女性だったらしく、ハンドル握らせてもらったらアロマの臭いがきつすぎて既に線香の領域だったのと、内装がベージュだったことと、特別仕様のリッチな社外本皮シート風味のベージュのシートで汚れが目立ちそうなこと、なにより乗りだし価格が49万で縁起が悪かったことが気になった。
欲しかった....青い奴。
WRCブルーじゃなくてコズミックブルーだったけど。
ピカピカで錆ひとつなかったけど。
シートベルトを止めるプラの部分が距離のわりには色褪せてなくて多分車庫保管。
くそ。
血の涙を流しながら諦めた。


ということで、他をあたったら、いわゆる町の板金整備工場に一台あった。
あきらかに前オーナーがヤンチャしてた臭いがプンプンする。
洗車はそこそこ、バンパーの角が擦れてて色が剥げてる。
社内はいわゆるオッサンが使うクルマの芳香剤の臭いが若干他だよう感じ。
その下からはあきらかに男の加齢臭...ではないが、野郎のクルマの臭いが漂うのでほっとする。
本皮巻のハンドルやコラムシフトは、いい感じのヨレがある。
フロントのマットは擦れてベコベコ。
シートも色褪せがある。
これですよ。
こういう奴ですよ。
毎日の下駄+αになる奴は。


でもってそこのオッサンとオッサンの息子さんは、ちゃんとサンバーのエンジン下ろして積みなおすくらいまでできる整備ができる人たちらしい。
バンパーの傷はあくる日見に行ったら速攻塗装しなおされてわからなくなっていた。
ただエンジンかけてみたら若干煩かったけど。
まあこれはスバルの純正オイルを入れてない場合、なぜかエンジンの騒音が上がるのは経験済なんで、そのうちDで半額でいれればいいだけの話だ。
5MTは妥協してCVTになった。
グレードは上がったけど。
価格も青Mより10万弱安かったし、なにより家から近い。
なんかあったら文句つけに行ける。


青M、それもできればR/5MTが欲しかったが、結局手にはいらなかった。
今手に入れなければ、三年後や5年後は大半のR2が10万キロか15万キロ程度走行し、廃車になるでしょう。
残念無念。

それでもR2がいい。

5/16 新しいR2が納車した

ニヤニヤが止まらない....。


エンジン音は相変わらす静か、というかさらに静かになった。
iからRになり8馬力アップ、加えてCVTの可変ギア比相当の機能により、i/5MTのときより同速度でも回転数があきらかに低い。
60キロ走行中の回転数が2200rpm程度だ。
ただ、ちゃんと確認しなかったこともあるけど、コイツECOモードボタンにメクラがしてある、まさかの強制ECO仕様のエンジンだった_no

合鍵を注文してくる。

スバルDに合鍵を注文してくる予定なのだが、キーレスキーにはキーナンバーがついてないような(汗。
まあ行ってくるか。

5/17 即効傷が付く

なぜに大風です?


なぜか本日の午前中、年に三回くらいしかないほどの大風で、車を止めてある横の小屋の入り口にシャッター代わりに掛けてある防火シートが、風に煽られてバホンバホンと暴れて、擦り傷それなりついた。
納車前にきちんとコンパウンドでポリッシュ入れてくれたのに....。
意味なし...。
そういや前の車も新車で到着して3日後、当時飼っていた猫がボンネットに登り思いっきりヒッカキ傷をつけてくれた。


ピカピカの車なんてただの妄想とか白昼夢だな。

*1:ステップの下

*2:せんべいの耳みたいな

*3:やってみればわかるが素人には柔らかいアルミ板切るだけでも大変な作業

*4:俺がやると凸凹な鉄板になりゴミになるだけ

*5:電気のアーク溶接じゃないよ。酸素とガス使う怖い方だよ

*6:回転ノコだから、万が一手から滑って、太ももの動脈切ったら死にます

*7:クルマで使う二液ウレタン塗料は毒物で、塗料のミストが肺の中に入ると高熱で寝込むし、服や靴につくと洗ってもまったく落ちないので捨てる羽目になる