ようやくSONYのHDブラウン管テレビを手に入れる
torneで録画したNHKの深夜早朝番組*1ばかりをみるようになって約半年、とても状態のいいSONYのHDブラウン管テレビのKV-28DX650を手に入れました。
購入後一月ほど使っていますが、実にいいテレビ、いや実にいいモニタだと思います。
いかんせん28インチなのにひとまわりでかくて重いので、32寸用テレビ台を調達*2したり、到着して電源入れたら終わったトリニトロン管*3だったらどうしようとか、若干購入を後悔しつつ到着を待ってましたが、実際手元に届いてみればその不安というか躊躇していた気持ちも霧散しました。
ブラウン管にもかかわらず解像度は細かいし、当然ながら液晶より明るいし、当然ながら液晶より黒がしまってるし、当然ながらスピーカーボックス容量がでかい分だけ音が非常によく、ステレオ+ウーハーの構成なので某通販番組がセット販売している2+1chスピーカ搭載のテレビ台なども買う必要がありません。
これくらいの画質音質であれば、昔テレビ買うときNECのやつとかシャープの奴とかに手を出さず、最初からドンとSONYいっとけば確実に幸せになれたと思います。
家電の試用とか短期リースのサービスがあれば、ためしにこのテレビを一ヶ月ほど二万くらいで借りて、その後残金支払ったりローン組んだりで買って、ホクホクしながらついでにDVハンディカムとかD-VHSデッキとか買って強固な信者になっただろうと思います。
いやぁ実に残念。
あのころの私。
まああの頃はどこの家電メーカーでも事業部毎の区分けが縦割り*4だから、テレビにパソコンがつながらないのは当たり前だったし、パソコンにつながるテレビがほしかったら、テレビも映るディスプレイの中から選択するのがごく当たり前でした。
だから高価すぎるテレビと高価すぎるデッキのセットなんて、パソコンが先でテレビは後の私にとっては選択肢の外でしかなかったのです。
でも不満もちょっとある
SONYのテレビや液晶、CRTモニタなどは緑色が強い。
ブラウン管は一般的に長年使っていると緑側にドリフトするらしいが、それでも東芝*5や松下の安い奴*6やAIWA*7と比較してどうにも緑色が強い傾向だった。
東芝その他のメーカーのブラウン管は、青が目立った。
青の発色がスカイブルーに近いくらいの水色気味の実に鮮明な青であり、それと比較するとパっとみたときに画面が地味というかなんか重い感覚がある。
でもその緑のおかげで肌の色の表現は他のメーカーより自然で、特に暗めのライティングの二時間映画とかはびっくりするぐらいいい感じだったと思う。
でもって今のSONYの液晶テレビにはインド仕様なんてものもある
インド人はビビッドな青とか赤が大好物らしく、インドで販売するブラビアな液晶テレビは、インドモードを装備しているらしい。
まず何が何でも売ることを優先して、家電後進国でいまからがんがん買ってくれる人たちの意識に合わせたらしい。
これがウチの画質だ、気に入らないなら他買え、っていうのを改めた。
妥協したともいう。
ずるい。
インド人がうらやましいぜ。
俺のベガにも、ボタン一発で切り替わる東芝色モードとか松下色モードとか搭載してくれ。
4Kの液晶テレビがほしくないかというと
俺の青春のときに一番すごかった製品が手元にあれば満足だから、正直いまから4kとか高画質とか言われても買わないというか、欲しい気持ちがまったくない。
仙台で取れた鉛つかって、また日本国内の工場でトリニトロン管作ったら、それを頑張って買いたい。
ブラウン管がいい。
オシロスコープもブラウン管のがいい。
2014/07/17 到着してから4ヶ月くらい経って
このテレビとtorneの組み合わせの何がいいかって、いままで感じていた不満が一切ないことだなぁ。
寝っ転がって頭を左手で支えながらせんべいバリバリ喰うような昭和の見方しても、映像の色も音の高低音もバッチリなんだぜ。
液晶テレビで同じ事やってごらんよ…。
目は疲れるは音はきちんと聞こえないわ……。
*1:不景気がテレビ局を襲い報酬の高額なベテラン中堅社員のリストラをしまくったら、コンテンツの内容の充実している番組は予算の潤沢な国営放送がいちばん多くなってしまったという、ごく当たり前の流れの2012年後期〜2013年前期だった
*2:知り合いの人のガレージというか小屋の入り口にころがってたのを、行者にんにくをスーパーのビニール袋(小)いっぱいと交換してみたり
*3:トリニトロン管は最後は灰色に燃え尽きたような画面になる
*4:X68もシャープのテレビ事業部発の製品でした。だからか知らんが修理に電話するとパソコン事業部の受付の人は68のことがさっぱりわからないという……
*5:ブライトロン管で松下と共通
*6:ブラジル生産だったかな?
*7:松下と共通の管
