ブラウン管を懐かしむ

〜私はブラウン管が好きなんですよ。
なんせ青春の日々の毎日に必ずブラウン管がありましたから。〜



いまさら液晶とブラウン管のメリットデメリットを挙げてもしょうがない。
そういうのはとうにやりつくしたし、究極的には好きなほうが勝ち〜ということは私の場合はブラウン管のほうが性能がいいことになる〜なんでやるだけ無駄。
ただまだやり残したこと...というか液晶への変遷時期においてマーケティング上キャンセルされてしまったことがありそうな気がする。


ブラウン管は、地上波テレビ/ビデオのNTSC信号を表示するにとどまった低解像度ものと、Windowsやらの現在のOSの画面を表示したXGAのPCの画面を表示する高解像度のものと主に二種類あったよね。
後者のPC用ブラウン管モニタは、15インチでXGA(1024x768)ドットが鮮明に映るようにフォーカスされて設計されてた。
だかこのXGAのPCモニタが現役のころのゲームは、フルスクリーンでVGA(640x480)ドットの画面で走るものばかりだった
XGAのモニタにVGAの信号を入力すると、スキャンラインの間に隙間が空きいまいち鮮明な画面とはいいがたかったと思う。若干黒ずんで見えたし。
今で似たような感覚というと、安い液晶を積んだ安価なノートPCだとドットの回りに格子がうっすらと見えて、全体的に黒ずんで見えるのに近い。


またフルスクリーンで動いたとしても、60FPSでフレーム落ちなしで確実に表示されるコンシューマゲームのようにスムースでなめらかなゲームはごく一部で、大概は紙芝居ゲー〜ええギャルゲーです〜だった。
まともに動くそのほとんどは海外の映画文化から生まれてきたFPSシューティングばかりで、スーパーマリオドラクエグラディウスで育った私にフィットする和製ピコピコ出身のゲームは皆無といってよかった。GeForceも二回買ったけど3DMark二回動かして終わった。それからDVDをインターレースで綺麗に表示できるファンレスRadeon以外興味がなくなる。ソフトがない。残念無念。


ブラウン管の製造が全滅した今現在、PCやゲーム機の性能は大幅に向上した。
スマホフルHDの60FPSすら確定的に動く時代である。
2000年あたりの表示機器で、60FPSを完璧に表示するなんて余裕なのである。
だが、ソフトがない。
4:3のブラウン管PCディスプレイに最適化してある、80年代からの国産ゲームの文化の流れを継いだ、和製アクションゲームが。


ブラウン管が真っ白になって寿命を迎える前に、XGAの15インチでCAVEやKonamiのシューティングをXGAの美麗な解像度でしこたまプレイしてみたいものである。
はぁ....。



そういやPS3も残念だったなぁ

あのハード、フルHDの表示こそ可能だったけど、実際にその解像度でゲームを動かすととてもじゃないけど重すぎて、結局低解像度でレンダリングしたものを引き延ばした画面のゲームしかなかった。
まともなフルHDの表示といえば、BDや地上波放送をD5で液晶の画面に表示するか、D3でブラウン管に表示するほかなかった。
ゲームでまともに表示したものは皆無だったんじゃないか?
720Pでも重いから、さらにその下の解像度でレンダリングしてたと記憶している。
それと比較してブラウン管時代はファミコンメガドライブPCエンジンMSXもX68も、全部DbyDで表示してたのを思うと若干納得いかない心持ちになる。金返せとまでは言わないけど。


また一般的な安価な液晶テレビは、ハーフHDより一回りでかい1366x768のパネルを使っているが、このパネルにDbyD表示させることは不可能でそれもまた納得がいかなかった。
映像信号はD端子HDMIのどちらかから入力するが、テレビ側もPS3側もそのパネルにペストな信号を入出力することができない。
768Pなんて信号は規格にないからだ。


せめて同じメーカのプラビアにPS3をつないだら、ソニー専用独自規格でつながって768PでてDbyDの鮮明な表示になるのなら、松下じゃなくてソニー液晶テレビを買うのに.....と思って、地上波アナログ放送終了後のケーブルテレビアナログ放送終了までの5年を待ったが、結局それは実現されなかった。そして居間には東芝のパネル積んだ松下の液晶テレビが据えられた。


いまいち画面が鮮明じゃないけど、普段使ってたtorneの完璧で綺麗なD3出力のおかげで、ゲームもつられて鮮明な感じがするような錯覚でなんかおかしいんだけど高画質感をキープさせてた次世代機のPS3
まともに遊んだゲームタイトルは6年で4タイトル。
実に残念なハードだった。