X68000 PROのクロックアップ改造をなんとかする。

15年前バッ活片手に素直に書いてある通りにトライしてみた、PROのクロックアップ改造*1


包帯を止める紙みたいなテープでぐるぐる巻きです。絶縁はチラシ!!

緑と黒の線が本体背面まで伸びていて、ロック式のプッシュスイッチに繋がっており、押しこむごとに10/15Mhzの切り替えが出来るようになってます。


とりあえず全バラしたので、ケースに穴開けてスタッドに止めました。
コイルを中間でブッタ切って40Mhzクロックを盗んでいたところも修復し、抵抗を外してそっちから信号とるようにして、コイルの機能を修復しました。

書くと一行ですが、分解するのはタワータイプ以上に大変でした。
タワータイプならメイン基板とサブ基盤がケーブルで接続されているのですが、PROはコネクタで水平に二枚並べてあるのです。気を抜くとメインとサブをつないでいるコネクタを破損して完全にゴミになります。
あとプラスドライバーは、やたらと長い奴が必要です。多分150mm以上の奴。ウチにある奴ではそんな長いのがないので、KTCの+ビットと120mm延長ロッドを付けて若干斜めながらも手で回しました。そんなわけでネジを半分以上舐めてしまいました。ガソリンケチらないで100均で長い奴かってくればよかったです。


小亀基板は、メインボードの40Mhzと小亀の60Mhzの発振器の出力を、74AS158で選択するだけの回路です。
よくみるとパスコンもついてないし、発振器の電圧を安定させる為の100uF/6.3V程度のケミコンもない(ASは結構電力喰います)し、発振器の出力に適当な抵抗入れてちょっとしたノイズ対策?(メインボードの方ではやってる)のもやってません。スイッチまで伸びてるケーブルも長すぎなので、直接AS158にいれずに、Tr1一個程度入れた方が良さそうです。あとで作り直しです。


つうかそもそも元発振というものはまわりがGNDベタのパターンで最短で接続するのがお約束で、こんなに雑に空中配線でよくいままで動いてたなと。


シリアル用のICはクロック入力をパターンカットし、5Mhzを入力しているようです。ここはとりあえずそのまま。

マウスが異常動作するので、かならず5Mhzを入れなくてはならなかった時代の作業です。
確かその後、赤は3倍速いクロックアップ機体に対応した、マウスドライバやパッチがでてきたのでそのままの人もいたみたいです。
嘘つきました。でてないようです。クロックアップ対応したのは、シリアルドライバや通信ソフトです。


X68のシリアルは、この5Mhzのクロックのせいで、安定動作で9600bpsしかでません。高速でも19200bpsがやっとで、38400bpsだとエラーだしまくりです。
ですので、ここに適切なクロックを入力*2することで38400bpsでもエラーが出ないような通信ができるようになるはずです。
あとでAS158を購入してシリアルポートのクロックセレクタも作ってみよう。

*1:ちなみに、PRO(PRO2ではない)は15Mhzで安定して動作する臭いです。ゲームだけやるならPROはお勧めなのです。ドライブも、PC-AT用の5インチスロットに収まる大きさのTEAC FD-55GFRのカスタム版が2つ入っているだけなので、ドライブが壊れても部品移植で修復可能...です。多分。安いし。

*2:7.3728MHzか4.9152MHzが定番だったようです。本体クロック15Mhzの場合、ホストの処理能力の問題でデータの取りこぼしもボコボコでてきそうなので4.9152MHzを選択するべきか。