UEFIとGPTディスクについて学ぶ

Win10クリーンインストール3回目くらいで、ちゃんと学びはじめる。

UEFIの役目

UEFIっていうのは、簡単にいうとGPT形式のHDDを扱う(BIOSのようなもの..らしい)しくみ。
MBRと比較して最大のメリットは、やっぱり大容量のHDDを管理/起動できること。

GPTディスクとは?

GPTディスクは、ディスクを管理する新しいパーティションテーブルの形式。
まず2Tオーバーのパーティションが使えるようになる。
次にMBRの仕様、プライマリパーティションが4つ、もしくはプライマリ3つと論理という制限がなくなる。
加えて、論理パーティションパーティションエントリを数珠繋ぎで管理してるので、どっかが壊れるとその後方に配置されてるものも巻き込んで読めなくなるが、これもなくなる。
最後に、パーティションエントリ(?)のバックアップを最後尾に持つことで、ディスクが破損したときの復旧の可能性をあげている。


MBRと違い、パーティションテーブルの近傍になるHDDの先頭512バイトにブートコードを記録しない。
よって、Bootkitのようなアセンブリチックなトロイの木馬に、システム起動前から乗っ取られることがなくなる。

GPTディスクから起動できるかどうかはOSで対応が異なる

Windows7 SP1/Vista/Windows 10は64bit版で、なおかつマザーボードUEFIに対応していれば起動可能。
WindowsXP他のコンシューマ用の32bit版は対応しない。


Linuxは最近のディストリであれば、GRUBとsyslinuxがGPTからの起動に対応している。
なおLinuxの場合は、非UEFIマザーボードでもGPTからの起動が可能。
GRUBの場合は、MBRと、HDD内の2MBのパーティションに、GPTディスク用のブートコードを書き込むことで対応しているようだ。

GPTとMBRパーティションでの速度差は??

CyristalDiskMarkで、HDDの中間あたりに作った空のパーティションベンチマークをとってみましたが、ほぼ変わりません。
NTFS 4K/16K/64Kそれぞれで比較しましたが、ほぼほぼ同じ結果がでました。


Win10の機能、高速休止/高速復帰は数秒速くなります。
lenove X121e(AMD E-300/1.3Ghz)で、MBR形式の場合休止/復帰ともに28秒半程度、GPT形式で休止に23〜4秒、復帰に27〜28秒な感じです。
SSDではなくHDDですし、SATA600ではなくSATA300ですし、CPUクロック数も2.8Ghzではなく1.3Ghzですので、雑誌記事のように5秒とかはまず無理で28秒程度かかります。
それでもlenove X121eのメーカーインストールのWindows7SP1の休止/復帰に3分以上かかっていたことを考慮すると、ありえないほどの高速化といえます。

つかlenovo絶対なんか仕込んでたろ。

自作PC*1にWin7SP1インストールしても休止/復帰に1分かからないもんな。

GPTのデメリットは??

WindowsXP(32bit)が使えなくなります。


いまさらWindowsXPって感じがなきにしもあらずですが、ネイティブのXPはちょっと前のウルトラブックで動かしても爆速です。
アップデートサポートが終了している為ネットにアクセスはセキュリティリスク上できなくなりましたが、ローカルで行う作業はキビキビしているし、古い機材もつなげて使えます。
MBRでマルチブートをとるか、GPTでWin10でVMWarePlayerでがんばるか、もう一台用意してWinXPだけいれとくかってとこです。
たぶん最後が正解。

ということで、bootkitが怖いのでGPTに変えちゃうよ〜

bootkitなんて一回かけられたら、そう簡単にウイルススキャンでもひっかからない。
そもそもMBRなんて一般のウィルススキャンプログラムは読みにいけない。
チェックすらできない。
ということで、ひっかかってることにも気がつかない。


たまたまHDDのフォーマットほかの操作をするときに、運がよければウィルスを仕込もうとしているプログラムを常駐ウイルススキャンが検知するけど、そんなHDDの操作なんて二年に一回くらいしかやらんし。

*1:32bitの1コア1.3Ghzだぞ