Puppy Linux 4.31にFirefoxをいれる他

素のPuppyLinux搭載のブラウザでは、広告銀行楽天銀行がまともに動かない。


Windowsなどというマルウェアの温床から銀行サイトを利用するなんて怖すぎるので、書き換え不能なLiveLinuxからどうにか使えるようにしとかないとダメなのだが、前述のとおり楽天銀行のサイトは古いブラウザでは広告がらみのせいでまともに開かない。
knoppixやuppotsuのLiveCDに逃げようかと思ったけど、家の古いPCでは以前数バージョン前のものを試して使って重すぎたし*1、1CDに収まらずDVDを使うようになってるのでムカつく*2


ということでPuppyのままでも、どうにかまともに使えるようにしてみた。
なおここでいうPuppyLinuxはバージョン431JP2012って奴で、インストール先は500MBのデュアルチップUSBメモリーです。

なにはなくともFirefox

ブラウザFirefoxのインストール: はじめての Puppy Linux
ここに書いてあるとおりにやる。


Puppyは4.31なので、動くFirefoxはver17という古いバージョンしかなさげ。
しかし、これでなんとか楽天銀行の操作が行えるようになった。
Firefoxは新しいバージョンの方がいいにきまってるが、バージョンが上がるにつれいらん機能が増えて重くなった。
PDFビューアの内蔵やフラッシュ動画再生、ネット経由の電話とかテレビ会議とか、まさしくやることがなくなったので他人の仕事を奪うような改良にシフトしているので、このあたりのバージョンがWebブラウザとしては完成形なのかもしれない。

グラフィックドライバーをインストール

PuppyLinux4.31はデフォルトでXvesaドライバで動作している。
こいつは要するに2Dのウィンドウアクセラレータの効いてないフレームバッファ*3であり、最低機能のものなので遅い。
ということで検索しまくったところ、以下に書いてあるとこから該当のドライバを見つけることができた。


参考にしたサイト
Puppy-431JP2012について | パピーリナックスをはじめよう
ドライバてんこ盛りのページ
Puppy Linux Discussion Forum :: View topic - Xorg driver update for various cards


うちはRadeon9250(RV280)なので、RV2xx系を検索して拾ってきて、ダブルクリックしPetマネージャからインストール。
インストール後"メニュー"->"セットアップ"->"Xorgビデオウイザード"でxorgwizardを起動。
起動後右上のアイコンをクリックして画面の指示にしたがって再設定。
最後にctrl+shift+backspace"の三つのキーを押して、ウインドウマネージャを強制終了し、コンソール画面になったら"startx"でXorg再起動。"メニュー"->"シャットダウン"->"Xサーバのリスタート"でもよい。


きちんとドライバが稼働しているかどうかは、"/var/log/Xorg.0.log"を確認。
"radeon"で検索してヒットしたあたりに"LoadModule"とかいう項目があり、ロードに成功しているとずらずらずらと詳細が表示されてるので分かる。


これでとりあえずFirefoxテキストエディタなどの画面の描画はかなり高速になる。
しかし、これだけでは、まだXineでビデオが映らない。

Xineで、Mp4やDivxDRMのかかってないwmvビデオくらい見たい

Xineで動画を見るには

の二つをクリアする必要がある。


DRIモジュールというは、そのビデオドライバのビデオアクセラレーションの機能とXine他動画アプリを橋渡しする*4Xorgのモジュールで、これがインストールされていないとビデオドライバは入ってるのにビデオはカクカクって感じになる。


ということでこれはpetgetマネージャからとってくる。
"メニュー"->"セットアップ"->"Puppyパッケージマネージャ"でpetgetマネージャを起動。
検索窓があるので"xorg"を入力して"実行"をクリックすると、Xorg関係のpetがでてくるので、その中から"xorg_xorg_dri_7.3-1"を
ダウンロードしてインストールする。
インストール後上記同様Xサーバをリスタートする。


きちんとDRIモジュールが稼働しているかどうかは、"/var/log/Xorg.0.log"を確認。
うまいこといってると『(II) LoadModule: "dri"』の行があり、その下数行にロードしたモジュールの詳細が記載されてる。


ということで、準備が終わったらXineを起動。
でもって適当に動画を再生させてみて、Windows同様スムースに再生できたなら設定完了です。
ただ、これらは単にビデオオーバーレイ(Xv)が効いてるだけです。
mpeg2やh.264のハードウェア再生ができてるかというと、それはドライバの機能対応やビデオチップの性能に依存するので、自分でためしてくだされ。


あとはCDに焼くだけ

一通り動くようになったら、USBメモリーではなく焼いたCDから起動できるように、カスタマイズLiveCDを作成、焼く作業がある。
USBメモリー程度ではスーパーハカーに書き換えられる可能性もなきにしもあらず。
Puppyはオールroot権限で動作してるしね。


こちらは手間がかかるのでもう少ししてからやるっす。

*1:GnomeKDEもフルスペックのウィンドウUIの為

*2:うちにはやいてないCD-Rが大量にあるが、DVD-Rは10枚しかないw

*3:CPUから見て単なるXY配列のメモリ

*4:他にOpenGLなども扱う