超ローノイズ・オペアンプとヘッドフォン

果たしてある程度以上のローノイズ化の意味はあるのか?と常々思ってます。
だって超高性能のオシロスコープがないとノイズ見えないですもん。


ヘッドフォンに流れる電流は、据え置き型のパワーアンプ+スピーカほど大電流じゃないです。
そのためかヘッドフォンのケーブルはとても細い。
ある程度の取り回しが必要だから1m程度は必要だけど、曲げたりしまったりするのが不便になるのでノイズに強い太いシールドケーブル*1は使われない。
で、それがなんなんだというと、多分アンテナになるじゃないか?と思いました。


ヘッドフォンで音楽聴くとき、何かしながらってことが多いと思います。
パソコンで無線LAN経由でネットつかったり、スマホでツイートしたり、通信機能のあるゲーム機ですれちがってみたり。
そういう時って簡単にノイズゲットするんじゃね?
とか思ってます。
もっともGhz帯だから聴こえる範囲にありませんけど。
昔、ガラケーのアンテナに巻きつけると電話をかけたり着信したときにLEDが光るしょーもないアイテムがありましたが、あれがGhz帯の電波(ノイズ)って奴です。
電波をコイルに通し電流を流し、それなりの電圧を発生させてLEDを光らせてるのです。
とんでもないレベルのノイズ発生源です。
他に頭の上で点灯している蛍光灯もそこそこ頑張るノイズ源じゃなかろうかと思います。
とりあえず夜間は、部屋の電気消してロウソクに火をつけてヘッドフォンで音楽聴くと、ノイズが減るんじゃないとか思ってます。
割とマジで。


他には、クロストークの問題です。
頑張っていないヘッドフォンのケーブルは分岐のところまでL-G-Rの三線式です。
しかもG線がシールドを兼ねてる太いケーブルじゃないのがほとんどです。
HPAからヘッドフォンのコイルに到達するまでにクロストークの悪化は必ずありますが、ようするにこれは他チャンネルから伝わる結構でかいノイズが常に存在しているってことですよね。
この世には何十年も前から4端子式のジャックが存在するのに、L-G/G-R式の2線シールドケーブルx2本式のヘッドフォンがまったくもって発売されないのは、音響メーカーがユーザーを完全に舐めてる*2か、やっても上記のアンテナ的な効果によりノイズがんがん拾うから意味がないと諦めてるのか、買うまではカタログ数値気にする癖に買ってからは騒音だらけのとこで平気で使うから正直割とどうでもいい、すぐケーブル切れるとまた買ってくれるから一番細いのつかっちゃうぜ、ノイズが載るように作っとくとノイズキャンセリング機能付の本体売れるから細工しとくぜ、とかさまざま理由はあると思います。


ということでヘッドフォン使う限りノイズの影響から逃れなれないような気がするのに、HPAで超高性能のローノイズ・オペアンプを採用する意味はどれだけあるのか?
それくらいなら、そこそこの性能で、中音域、つまりボーカルや一般的な楽器が太くよく歪まず出てくる素直な奴を使えば、十分幸せになれるんじゃないかと思います。

*1:PS1/PS2のコントローラの線はその他のゲーム機と比較して実に太かったですねー。あの時期からコントローラの信号は高速同期シリアル転送になったので、ノイズを拾って誤動作するわけにはいかなかったのでソニーは頑張ったんですね。逆にAV出力ケーブルはすんげー細かった。少しくらいノイズが載ろうがバレないし動きに問題はないから

*2:ヘッドフォンとかHPAとかぜんぜん儲けが出ない。人的リソース割くだけ無駄