またヘッドフォンアンプを作る....作りたい

PS-VitaおよびPSP-Go用HPAとして使うにはChu-MoyHPAはでかい。


携帯ゲーム機やスマホで使うにはChu-Moyヘッドフォンアンプはでかい。
小型化を阻む最大の弱点は、おそらく中点分離電源の回路と、アナログボリュームにある。
ボリュームは一旦決定してしまえば弄ることはなくなるデバイスで邪魔くさいし*1、中点分割電源はオペアンプを使った精密型回路を使おうがGNDが超小刻みに若干揺れることは避けられない*2。それにオペアンプ型は高周波で位相回転の問題もあるらしい。
Chu-Moy型は、私の要求に対しては無駄というか、最初から間違ったアプローチな気がしてきた。


オペアンプの入力にバイアス電圧入れ、出力カップリングコンデンサをつけた正電圧型ヘッドフォンアンプにすれば、中点分離電源回路は必要なくなる。
GNDは電池のマイナス端子と同電位になるのでビタっと安定して揺るがない。
また出力電圧をコンデンサカップリングするので、直流成分はカットされて出力にでなくなる。
Chu-Moy式では相当気をつけて製作しないと出力オフセット電圧*3は普通にでるが、これがなくなる。
オペアンプの出力からの音を直で聴けなくなるのが問題っちゃ問題だが、最近のPC用の外付けオーディオカードにはまず間違いなく出力カップリングコンデンサがついてるので、俺だけ頑張ってもしょうがない。


問題はというと、出力カップリングコンデンサの容量がそこそこ大きい*4ので、電源入れたときに、コンデンサに直流がどばどばと流れる瞬間にホップノイズがでる。
これを妥協できるならば、こっちのがいいんではないかと思う。


そもそもなんでChu-Moy(C-MOY)が登場したかというと、10年近く前の携帯シリコンオーディオ黎明期には、耳に被さるタイプのでかいヘッドフォン*5は据え置き機器用のスタジオで使うような奴しか売ってなかったことがその理由だ。
その時代のものはインピーダンスが軒並み高いものばかりで、高電圧で駆動することが必須。
それに対応できる携帯型のHPAはマーケットに存在していなかったので、欲しい奴が簡単に集る部品でmake:した成果物がChu-Moyです。



最近は低インピーダンスの高能率のヘッドフォンが主流で、特にイヤホンタイプのごく普通のヘッドフォンならば±0.5Vもあれば大音量がでる、
006Pの9Vでなくとも普通に鳴るかもしれない。
ということで、なにもChu-Moyに拘る必要性はない。
作ってみるか。

*1:そもそも電子ボリュームがソースの携帯電子機器にまちがいなくついている

*2:例えていえば水面の上に発泡スチロールを浮かせて、その上に天秤の台をおいてる。微妙に違うか

*3:ヘッドフォンの出力電位が+0.00nV程度上がり0Vにならない。例えていえば正確な身長計りたいに足元に小冊子挟んでる状況

*4:330uF〜1000uF

*5:アニメ系の画で美少女がつけがちの形のやつな