すべてがFになる

作り手側が懇切丁寧に作りこんだ、視聴者に対してえらく親切な、素晴らしいミステリ作品でした
以下、ネタバレはありません



1話から9話まで視聴者に謎解きの時間を与え、10話で答え合わせ。
きちんと観察していて、なおかつコンピュータの知識をもちあわせているヤツならば、答えに到達できなきゃおかしい。
できませんでした_no
それ以前になんで最初に気がつかなかったんだろう。
ものすごく大きな謎がそのままヒントでもあったという。
また毎回毎回、アニメ本編の最後の数分、14年前の事件の一部始終の回想が付け加えられていましたが、あとから考えると、単なる演出のひとつというだけではなく、これも謎解きのための情報提示の一つの形でありました。
すげー。



1話のラスト、主人公氏が教え子氏のスポーツカーの助手席で怠惰をむさぼりつつ踏切から海を望むシーンに、物語が走り出す強烈な予感を感じて感激して以来、毎回楽しみにみていました。
最後まで一瞬たりとも退屈に思う瞬間がなかった。



キャラクターに画をつけた浅野いにお氏の仕事も素晴らしく、おのおののキャラに人としてよい面の特徴とダメな特徴の両方がきちんと見えた。
全員の顔と存在をきちんと覚えるくらい。
多々ある他のアニメ作品のように、美少女が完璧だったり、野郎がただのラッキーモテ男だったり、刑事が刑事Aで警部Bだったりはしなかった。
警備員ですらキャラが立ってやがった。
とてもよくできていました。



11話はなんだろう
後日談かな?

真賀田博士がごにょるところが怖い

14年前の事件を行った人物についてと、花嫁姿の遺体が亡くなった原因のところを、結局のところゴニョって確定的に言わずに終わる。
アニメしかみてないので原作はどうだかしらない。

11話もみた

後付けで蛇足になるすべてをぶち壊す話かと思ったら、主人公が非日常から日常に回帰するためのクーリングオフの内容であり、1話とまったく対になる話だった。
表紙があれば裏表紙がある。
珍しい作りの作品でした。

最終話も終わってしまった

つぎは何を楽しみにしていきればいいのか。
こんなに終わるのが惜しい作品も珍しい。