変な仕様のHPAを製作中(1)

単電源、Rohm BA4510+2SC1815Y、シングルエンデッド(32Ω100db/mW以上専用)

緑の子は既に20歳くらい。


中点電圧回路が気に入らないので、素直に単電源で頑張っている。
BA4510の内部回路は最終段のPPがないので、回路的にクロスオーバー歪みとは無縁。
そのかわりエミッタ接地特有の歪みはがあるだろうけど、私は前からやってみたかったこちらを取りました。
なに真空管アンプや2073使ってるラジオより歪まないから心配ない。


一般的に純A級アンプというと超でかくて重いアンプで家庭に置くにはでかすぎるスピーカをならすため、電気効率がめちゃくちゃ悪く発熱との戦い。
ですが、俺のゼンハイザーMX400(119db/mW)やフィリップスSHE7600(108db/mW)などのすばらしく高能率のヘッドフォンであれば、5VシングルA級でファイナルが2SC1815Yという無茶仕様でも余裕で鳴るんじゃね??
フルディスクリートの差動入力だと大変だけど、手元には『初段差動+次段ドライバー』だけの構成で、なおかつ±2Vフルスイングのba4510があるからそれで置き換えれば簡単。
A級だぜ!!
しかもシングル!!
やるしか!!!

で、試行錯誤の末33回目の仕様変更で、ばっちりと鳴りましたww
予想外ですが、めちゃくちゃ大音量とれてます。
大成功です。


ちなみに気になる電力消費ですが、Trに20mAx2でオペアンプに5mAくらいほかもろもろでトータル60mA弱です。
LEDを定格で三つ点灯させてるのと同じ程度の消費電流です。
これなら電池で、ニッカド充電池で使えます。
ノイズフリーで内部抵抗がとても低いくせに爆発しない、これ以上ないくらいの最高の電源です。


今日の変更

LR信号系とLR終段(パワー系)の電源/GNDを分離し、4系統にしたこと。
いわゆる一点アースというか、共通インピーダンスの低減というか、各電源系統をRCフィルタで分断したというか。
これが死ぬほど効いた。
誰にでもわかるくらいに音の分解能というか雰囲気というか盛り上がり方がよくなった。
すごく柔らかい感じで耳ざわりな感触がないのにもかかわらず、軽くカラッとしていて音の抜けがよくとても小気味よい。
なにより突き刺すような感じが一切ない。
ようやく納得する音がでた。


とても気に入ったので、もう少し定数詰めて低域のクロストークを減らし、ニッカド充電池4本仕様に変更したら完成。
もうずっと聴いていたい。
というか既に5時間くらいぶっつづけで聴いている。


Frequency response

THD + Noise (at -3 dB FS)

Stereo crosstalk


っていうかでかいアンプ開けたとき

ヒートシンクについてる終段Trと、アンプ基板のGND別々だったはず。
HPAでも同じだよね。
なんでいままで気がつかなかったんだろう。

でもってそろそろサウンドカードでも買うか

必要ないような、そうでもないような。