マザーボードの小修理

GA-7N400Pro Ver2のマザーを若干改造

  • VRMまわりの空きランドにWG1500uF/6.3Vコンデンサを5本ほど追加する。
  • VRMまわりの空きランドにWG3300uF/6.3Vコンデンサを2本ほど追加する。
  • アナログ電源生成用の78L05まわりのコンデンサを、松下の一般品電解に替え、容量を100uF/10Vから220uF/35Vにアップする。
  • アナログ電源生成用の78L05まわりのセラミックコンデンサを、いまはなき名前を忘れたけど、富士通系のフィルムコンデンサに替える*1
  • アナログ音声のカップリングコンデンサと、音源コーデックのコンデンサを、GSCからニチコンVX(M)に替える。
  • 増設USBコネクタ直近のコンデンサを、G-Luxon330uF/16Vから、東信UTWRZ470uF/25Vに替える。
  • Beep音がでかいので、8Ω/0.5Wスピーカに抵抗1KΩを直列に入れる*2。アッテネータにすればよかったけど、疲れて手抜きしますた。
  • S-ATAコネクタがグラグラしてきたので、データ化けなど致命的な問題引き起こす前に、一通りはんだづけしなおして対策する。


まあいいんじゃね?
マザーの低ESRコンデンサのランドは痛みが激しい。
大電流ながすようになってから、マザーの銅箔面積が増えて、60Wのはんだごてではなかなかとけてくれない。
つっついたり押したりしているうちに裏面の○が削れてしまう。
幸いスルーホールだし、電源は基板二層目三層目がつながってるから、表面の○が削れてなくなったくらいではまあ問題ないけど、次の修理は無理っぽいなー。
まあ壊れたら別のを買うからいいや。


ハンダごて職人みたいにハンディ噴流槽でも考えるか。
いやいやいやいやないからw


あとは手を加えるとしたら、CPU/南北チップセットの裏にMLCCを貼るくらいかな。


サウンド周りを弄ったので、RMAAをとって改造前と比較を試みるものの

スコアが芳しくない。ムカつくのでフテ寝。



一見意外といい感じのノイズレベル

スコアは-75db程度で評価は"Average"
計測対象は、マザー搭載のAC97コーデック、RealtekALC655です。


うちのマザーの回路のせいかALC655のせいかはわからないけど、RMAA5.5で計測すると〜30Hz程度までの超低音領域で、ノイズレベルやTHDが25dbくらい増量されてでる。クロストークもこのあたりはよくない。
RMAAは、計測中最悪のポイントのスコアを表記する仕様なので、たとえばノイズレベルが20Hzあたりで-75db、100Hz〜15khzあたりで-110db前後だとすると、-75dbが採用される。
大体テレビやラジオの実際の可聴領域なんて80Hzから15Khzくらい。
それ基準で考えるとうちのマザーは-100dbは硬いと思う。
思うんだけど、そう言っちゅうと計測にならないから、涙流しながらフテ寝するしかない。


ほかに"THD + Noise (at -3 dB FS)"で高調波が若干大目だったかな。

高いオーディオカードは、二次三次四次がほとんど見えないくらい低い。
ここは少しコンデンサ変えたくらいではまったく変化なし。
残念無念。


それにRMAA6も初期のころはWinXPで動いたが、今現在ダウンロードできるver6.2.5はWinXPで動かない。
だからVer6対Ver5.5の比較なんで、比較になってない。
また以前は音量バランスを-12dbくらいでとってたような気がする。
そうしないと、赤マークが消えなくてDONE(START)ボタンが押せず、計測不能だったような。
ほかにLR音声の出力カップリングコンも替えたのでエージングが終わってません。
そのためか"inter-channel leakage "もでて、赤ランプがついたまま計測*3してます。


要するに計測についてよくわかってなかったのです。
今もそうですけども。


まあ声は鮮明に聞こえるからよしとする。
負け惜しむのである。

13/04/08 音声ドライバを、nForce統合ドライバ付属のものから、RealtekAC97/ver4.06に代えた

  • RMAAででてた"inter-channel leakage"が消えて、問題なく計測できるようになった
  • ボリュームコントロールが"録音"と"再生"だけになって、"その他"がなくなりわかりやすくなった。


ALC655で低域のスコアが悪い理由も検索していて見つかった。
ALC65xのDACにはHPF*4が入っているらしく、出力されるWAVデータは必ず通過するらしい。
しかもデジタルHPFのようでなおかつ機能のOn/Offができないから、出力は低域側のレベルが若干落ちるらしい。
出力レベルが落ちると、相対的にアナログラインのノイズが目立つようになるから、スコアはわるくなりますよね。
なるほどなるほど。


出力に直流オフセットやノイズがでるのを防ぐ目的で、なおかつ回路構成を代えずに手っ取り早くすますってことで組み込まれたのかな??
よくわからん。

04/23 ALC655のへんてこなf特にも理由がありそう

どこぞのサーキットのコースのようなf特

計測器とかスタジオモニタならまっ平らが常識だけど、ぐにゃぐにゃ。


どうも、これは『等ラウドネス曲線』に合わせた仕様らしい。
ヘッドフォン難聴で検索していて気がついた。


人間の耳は3.5khzから4Khzが一番敏感。
つまりさまざまある音の中で、人の声が一番よく聴こえるわけだ。
ということは、人間が実際に聴いたときにf特がまっ平らに感じるようにするには、上記周波数領域のレベルを下げるといいよね。
という発想で3Kから5Kを下げたと考えると合点がいく。
きっとそうだ。


また10k以上の高音領域が景気よくカットされてるけどこれも多分理由がある。
ヘッドフォン難聴で検索してもらえばわかると思うけど、高音が減衰せず鼓膜の直近でなることが、難聴障害の直接的な原因になるらしい。
スピーカの場合はいくらか耳から離れているから問題にならないような気もするけど、PCで使う場合はデスクトップスピーカなわけで、スピーカネットから耳までの距離はせいぜい70cm〜1mだ。
だったらはなから高音削って人に優しくしとこうってことではないのか??
そうじゃなくても10k以上の高音領域は、スイッチングノイズなど高周波ノイズが絡んでくる領域だ。
LPF入れてカットすることで音の濁りをある程度抑えることもできたんじゃないかと思う。


他に極低音領域もだいぶレベルがさがってるけども、やっぱりヘッドフォンの特性を考えると納得がいく。
いまなら低音領域から中高音までカバーする高性能ヘッドフォンが当たり前になったが、5年10年も前の昔は、それはもう酷かった。
3000円から5000円の奴は、いまならばダイソーの500円フォンよりも悪いくらいの性能で、まともになったためしがない。
そういう中低価格帯のヘッドフォンは、高音域がシャカついたり低音域で音が濁ったりするわけで、そういう駄目フォンを使うことを前提で出力を適当にカットしていたのではないか??


実際オンボサウンド使う人は、HPAやスピーカのヘッドフォン端子などをつかわず、直接マザーにヘッドフォンやイヤホン刺して音を聴く。
たぶんそれに合わせて作ってあるのだと思う。

*1:ああもったいな

*2:が音量小さすぎるので、470Ωにしよう

*3:5.5は赤が出ても計測できる

*4:ハイパスフィルタ