Chu-Moyヘッドホンアンプの製作(5)
オペアンプはNJM4500DD
ボリュームはALPSのRK09(20K/Aカーブ)
入力バイアス1K
帰還抵抗は4.7K
出力抵抗は47
増幅率は(4.7+1)=5.7倍
イヤホンのインピは16Ω
10K近辺で上下にゆらゆら歪んでいますが、これは測定に使ったAOPENのAW744S 1.2(YMF744B)の癖が
そのまんまでているだけですので、Chu-Moy自体はウルトラフラットということになるのではないかと。
出力抵抗は1と10Ωでも試してみましたが、波形が変になる(=発振している?)のでやめたほうがいいです。
重い負荷のヘッドフォン(64Ωや100Ωなど)の場合は、1Ωでいいかもしれません。
ボリューム1/3開
これはひどい
ボリューム全体の抵抗値が右と左で12%近く違うんですよ。
5個購入して一番左右の差が少なかったものはLM380Nアンプにつかって、バラックテスト用の入力に使ったこれは一番酷い奴です。
ノイズレベルは、サウンドカード単体のループパックテストで実測-87db程度(確かカードのカタログでは90db以上だったと思う)。
Chu-Moyを挟んでも-86db程度出ているので、バラックテストでのブレッドボードへの適当な実装や、測定用ケーブルの上をLANケーブルやVGAケーブルが走っているなど、さまざまな要因からノイズ拾ってるんだと思います。
f特とノイズレベルだけみると、そんなにというかまったく悪くはないんではないかと。
しかし音の良し悪しみたいなものは、作って聴いてみないとわからない。
そして聴いてみると、Chu-Moy挟まずに、MP3プレイヤー直付けで聴いたほうが音がよかったりするわけで...。
iPodなどではChu-Moy挟んだほうが音がいいと報告されているページもあります。
しかしiRiverの場合はプレイヤーに直でつないだほうがいい音がします。
オペアンプの出力に秋月の1円抵抗を使っていることもあり、音質の劣化が感じられてまったく挟みたくないのです。
出力抵抗を挟なければ、発振しているのか30秒聴いただけで耳が痛くなります。
もともとは32Ωのイヤホン利用時に音量をあげることをもくろんで製作に走ったわけですが、他の高効率イヤホンを利用すると、単に交換するだけで普段聞く音量を2〜4も下げることができる(=再生音量があがる)ものもあるので、製作する意欲がなくなりました。
PhilipのSHE7600やダイソーの525円ヘッドフォンなどが、それにあたります。
これらは音量を確実に4は下げることができます。
つまり外部の雑音が多いところで利用しても、普段と同じ音量で使える(=電池の持ちは変わらない)ということです。
Chu-Moy製作当初の目的は達成されます。
ということで、今回のChu-Moyヘッドフォンアンプは製作中止です。
次回作るとしたら、据え置き型にします。
006Pではなく、単一乾電池6本×2の正負電源を利用したバッテリ駆動Chu-Moyヘッドフォンアンプ。
コンデンサはニッセイAPSとニチコンKZ、オペアンプはBBのFET入力の奴、抵抗は千石で手にはいるREYなどを利用し、金メッキのRCAプラグを使いアルミケースに入れる...みたいな。
P.S.ぶっちゃけ首から下げれるサイズに作りこむことができそうになかったのが一番の原因であったりします(汗。