冷蔵庫が壊れた

15年くらい前の富士通ゼネラルの冷蔵庫が壊れた。


いろいろ修理について検索してみると、結論として温度ヒューズが切れたらしい。
富士通のER-x27/28など複数ドアの家庭用冷蔵庫は、ファンモーター系に冷蔵庫内ランプを入れていて、温度ヒューズが切れるとランプが消えてすぐに故障箇所がわかるようになってるという。


なんで温度ヒューズが切れたかというと、冷蔵庫のまわりをすっきりさせておかなかったことが原因。
冷蔵庫の両側面には放熱用のラジエターみたいな管が内蔵されてて、気化熱で中身を冷やしている。
つまりふさぐと熱もって冷やさないし電気喰うしそのうち壊れる。
ウチみたいに。


父は冷蔵庫の左側と壁面の間の隙間に、冬用の綿入りジャケットを三つくらい吊るす。
母は冷蔵庫の右側側面に縦に長いカレンダーの掛け軸みたいなイラストを切り取ってべったりと貼り付けて飾る。
使っているうちに冷蔵庫はだんだんと後ろに下がり、背面の壁にべたっとくっつくくらいに接近する。
加えて夏に進入した蜘蛛の糸がそこかしこにくっついてるのにくわえ、綿ぼこりがまとわりつきフェルト状態。


そりゃ切れるわ。
つーか切れないと火事になってるね。
ヒューズさんありがとう。

修理はどうする

コンプレッサは生きていてゴーっという音はするし冷気も来ている。
ファンが回ってないだけ。


ということで温度ヒューズを注文するわけだが、ペレット式の70度近辺の温度ヒューズと、ホームセンターでわっかを買ってきてカシメれば終了するはずだが、温度ヒューズのアンペア数がわからない。
一回電源抜いて冷凍室を完全に溶かし、分解して温度ヒューズをとりはずす必要がある。
純正部品注文すればいいんだけど、残念ながらただいま絶賛GW中で来月7日までは、届くか怪しい。

そして修理に失敗し、敗北を知る

焼け切れたヒューズを取り出すべく、冷蔵庫の電源を切り、冷凍庫内のベタベタしているヘドロのようなブツを1時間ちかくかけて執念深くふき取り、凍り付いている部分をドライヤーで5分吹いて2分休む的な感じでとかし、ようやく冷凍庫後ろ側のパネルをはずし、配管の近くの凍りつきのひどい部位を1時間ちかくかけて丁寧に溶かし、ようやく温度ヒューズのお出まし……。
ねーよ_no


温度ヒューズがつながってる線は、白/黄の二本の電線だが、その二本が見当たらないのです。
おそらく冷凍庫の下側のパネルの下、隠れた配管の下のあたりだと思うのだが、残念ながら下側のパネルはハメ殺しのパーツつかっててガッチリ嵌ってるので取れやしないのです。
両脇は棚のレールに嵌ってて、前方部分はハメ殺しがあってきっちり嵌ってる。
隙がありません。
パーツの隙間にお湯かけてヘドロ溶かしてみたり、隙間にスクレーパー突っ込んでみたりしたけど、それでどうしようもないと確信に至る。


なるほど。
だからウチの冷蔵庫や兄弟機種の温度ヒューズ交換事例は、いくら検索してもでてこないわけですね。
無理矢理やるとパーツぶっ壊すから。
納得。


ってか、ちっくしょー。

古い冷蔵庫だったらなぁ

昔の奴は、見た目が悪いかわりに、背面に廃熱用のフィンがむき出しのままでている。
こういう奴ならば、使う人も意識してこのあたりは空けるんですよ。
実際わたしが子供の頃は、結構余裕もって設置してた。
スマートに小型になったのが悪い、のかもしれない。

母方の実家にハーフサイズの2ドア冷蔵庫が二台あったので片方もらってくることにする

新旧なぜか同じくらいのサイズの奴。
で、古い方の松下の奴は望みどおり後ろ側に放熱フィンがでかでかと出ている奴。
不幸中の幸いとでもいおうか、野菜を料理目前にまで準備したものとか、たけのこの塩漬けとか旬のものを冷凍保存しておく冷凍庫*1があるので、そんな小さい奴でもなんとかなりそう。


上には14インチのテレビデオにSD地デジチューナでもつけとけば、親父は栗の皮むきながらテレビみれるしいいんじゃねって感じで。


しかし冷蔵庫ってのは

基本的な軸の技術がなんら進歩してないんだよなぁ。
レシプロエンジンの車と一緒で、一世紀くらい前に発明された旧いセカイの技術に載っかってる製品です。


他の冷却方法を発見し消費電力を劇的に下げるというか、石油に石炭を燃やさずに済むもの開発すれば、ビルと工場が建つし、旨くすればノーベル賞もらえるだろうね。

*1:日本人ですがつい買ってしまったハイアール