X68000 Compactの電源を修理する(1)

修理中

写真下部ある外した酸化金属皮膜抵抗220KΩが不良。
この抵抗R21は、+5V2*1を作るT2トランスの一次側のヒューズの役割があるようだ。


5インチモデル電源は、コンデンサ不良になりT2トランスの一次側に流れる電流が増大したときに、そのまま電流が流れ続けるT2トランスの一次側が『焼けて』不良になるが、3.5インチモデルの電源はこの抵抗が焼き切れることででかいトランジスタのベースに電圧がでなくなり、T2トランスの一次側には電流が流れなくなり、結果T2トランスにダメージが及ばないようになっているようだ。
5インチ縦型の回路も見てみたが似たような構成でした。
少信号用トランジスタの数が2個増えてますから、5インチモデルより何らかのセーフフェイル機構が入っているようなのは確実なのですが、いかんせんコンパクトの回路図がないのでよく分からない。


CompactのT2トランスの抵抗値も計ってみたが、一次側は10Ω弱、二次側が2Ω強と1Ω強と、縦型電源の新品T2トランスの値に近い。
縦型の電源のでかいトランジスタに当たる、Q21の2SC3631や、近辺の2SC1815Yも取り外してみたが、異常なさげ。ツェナーダイオードも問題ないようだ。


つうことで抵抗一個だけ通販してみる_no

*1:ATX電源の+5VSBにあたる