LM380Nを利用した、1チップICアンプの製作(9)


エージングを兼ねて(そんなものがあるとするなら)、いろいろCD聴いてます。
ダイソーの\100癒しCD"屋久島の鼓動"を35分×7
・新井昭乃のRGBを60分x3
かんなぎDVD90分x1(OP曲80年代アイドル風/ED曲子守唄風/会話中心)
・BLUEDROP DVD120分x1(OP曲無理したエンヤ風/ED曲高橋真理子の軽い奴風/劇中ピアノソロ多め)
ハンダ付け後トータル約10時間は鳴らしたので、もう十分okだと思うのですがまだ早いのでしょうか。


プレイヤーは、I/O-DATAの、DVDプレイヤーのAvelLinkPlayer2。
DVD再生時は問題ないものの、CD再生時にドライブからカチカチ音がする、ちょっとアレなプレイヤーです。
ドライブの回転モードを低速モード(静穏化設定が可能なのです)にしているかもしれません。
だけど音自体はいいと思います。
東芝SD-1500と聴き比べても差がわかりません。


今んとこ気が付いた感じです。


・非常に音の広がりはいい。
・歯切れのよさはない。テレビやラジオのスピーカと同等で、それより悪くはない。
・なり始めの強さは、あまり感じられない。
・いろいろな音が雑多に混ざっている感じで、そのせいか分厚く聴こえる。
・混ざってはいるが、ギターの弦の音や、ソロで入ってくる楽器の音色はそれらから飛びぬけて聴こえてくる。安いSPのように邪魔されてよく聴こえないから音量UPみたいなことはない。
・ギターのピックが弦を弾いたときの、ギュッキュッと弦のタラーンの感じはGX-70Aに極めて近くなった。OSコンや積層フィルムで視聴したときのギコギコ感は解消された。
屋久島CDで、鳥の声や葉の擦れる音が、右から左まで8箇所くらいの位置に分かれて聴こえる(つまり定位がよい)。



当初の目標だった、
・気楽に一日中使っていても聴き疲れしない
・DVD/ゲームでセリフが聞き取りやすい
は達成されていると思います。


でもなんか納得いかない。
ブレッドボードのときと音が違うことに。


メタル音が混ざった濁ったキックとか、ベース代わりになってる低いチェロみたいな音(なんだろ)とか、ピアノソロの一番下のオクターブが、いまいち"軽い"んですよね。それらの音量が低くなってるのが正確かも知れません。
他の音が聴こえるようになったせいで、派手で印象的な音に向いていた注意がまわらなくなっただけなのかもしれません。


それともやっぱり原因は他にあるんでしょうか。
入出力と電源ケーブルを変えたせいか、基板のせいか、アルミケースに入れたせいか。DVDプレイヤーからアンプまでのピンプラグを、ケーブル箱漁ったらでてきた金メッキでやわらかいケーブルにしたせいか、今日寝不足気味であまり食べてないせいか。



でも、元のテレビのアンプとは比べものにならないくらいの音になったのは確実です。
キンキンキンキンしていて、あー、やっぱプラの密閉型じゃあこの辺が限界だよなー、と思っていたテレビスピーカから、普通のミニコンポみたいな音がしてる。んでもって、CD聴くときには絶対つかわなかったそれで、CD何時間も聴いてるって事実が、今までとは違うわけじゃないですか。


最後に、無入力時に音量最大にした場合のノイズについてですが、スピーカ3センチくらいまで耳を近づけなければ聴こえないくらいの音量で、サーとブーンというノイズが聴こえます。
GX-70Aよりちょっと大きいくらいです。
小型で簡単な回路なのに、すばらしい性能だと思います>>非革命アンプ


でもなんでブレッドボードと音が違うんだー。
気になって眠れねー。