LM380Nを利用した、1チップICアンプの製作(6)

基板彫りました。


カットした生基板に、反転印刷した基板パターンを貼る

生基板は、サンハヤトの100x150の紙フェノールのものです。
決してガラエポを選んではいけません。
硬くて途中で投げてしまいます。


基板はあらかじめ、Pカッターで4つ(75x50)に切断します。
マットはダイソーの100円マット。
普通のカッターならまったく問題ないのですが、Pカッターではマットを結構削ってささくれだってしまうので、いらない雑誌敷いて使ったほうがいいです。


穴を開ける箇所に、軽くポンチを打つ

あくまで軽くです。
打たないとドリルの刃がサタデーナイトフィーバーです。


ダイソーのミニルーター+1mmドリルビットにて穴あけ

マスクしないとやばいことになります。


このルータは、最初の三分は調子がよかったのですがすぐにパワーが落ちてしまい、その後刃が基板に詰まって止まる状態になりました。
普通のドリルのように押し付けて使ったのと、下に敷いた雑誌がドリルの基板貫通後刃に絡みついたことがよくなかったようです。


このルータの場合、ルーター本体を軽く指でつまみ、ポンチでへこませたところにドリルの先端を載せ、あとは重力に任せるようにするとうまく開きます。
一般のドリルとは違い低トルク高回転のルータなので、押し付けてもモータが止まるだけで穴が開くわけないのです。
押し付けないように、モータの回転を妨げないように使います。
下に敷くのも雑誌など紙ではなく、バルサなど加工しやすい木の方がいいと思います。


このやり方を覚えてからはスムースに穴あけできました。
ドリルビットはまったく問題なくて、バリもほとんどありません。
十分使えます。
素晴らしい。
ダイソーやりおるです。


なおこのルータのモータはミニ四駆用のハイパワーのもので置き換えできるらしいので、ヘタってしまっても安心です。


四隅のネジ止めの穴は、板金の時のドリルでΦ3の穴を開けましたが、銅箔面にはバリが残ってしまうし、穴貫通時に反対側の基板がかけるしで、仕上がりがあまりよくありません。
ダイソールータに2mmのドリルビットをとりつけて穴を開けて、リーマでゆっくり穴を拡大して3mmの穴にしたほうがいいと思います。


カッターでパターンに切り込みを入れる

紙を洗い流した状態の写真です。作業中のものは、撮り忘れました。


いきなりPカッターで彫ろうとすると、紙は引っかかって切れないし銅箔の上を滑ってしまうので、まずは普通のカッターでしっかり切り込みを入れます。


自分はタミヤのデザインナイフ(\1000)を使いました。
ペンシルのように持てますし、刃先はOLFA製で細く鋭く使いやすい。
替え刃は20枚だか30枚付いてるので3年は持ちますよ。
実際自分のものは11年前に購入したものです。
今でも現役で売ってるベストセラーナイフです。
お勧めです。


Pカッターで彫る

銅箔はなかなか彫れませんが、力をいれず何度も筋彫りします。
力を入れると銅箔が引っかかって彫り跡がぼこぼこになったり、彫るべきラインを外れたりします。
銅箔が切れればよいので、あまり深く掘る必要はありません。


なおこのOLFAのPカッター(\580)は大きくて使いづらかったです。
同じくOLFAのPカッターで、これより小さいものもあるので、そっちを買ったほうがいいです。


彫り終わったらスチールタワシで磨く

ボンスター(12個入りで\100)で磨きます。
細かいスチールで錆びや手の油をとると同時に、彫り跡に残った埃などを掻き出します。
銅の表面に傷をつけハンダ付けの喰いつきをよくする効果もあります。


最後にテスタの導通レンジで、パターンが完全に切り離されてるか確認し完成です。



普通はアマチュア電子工作では、ユニバーサル基板を使います。
しかしちょっと部品点数が増えると、大量のジャンパを這わすこととなり、ハンダ付け作業が長引きます。
その分のハンダの煙を吸うのがいいか、マスクして時間かけて専用基板彫るほうがいいのか。


どう考えても後者の方がいいです。


いいんだろうけど、これも板金並に結構ツライ作業でした。
Pカッターの力加減を覚えてしまい、慣れちゃえばあと二時間は短縮できそうなんでもう少しいろいろやってみます。