ニッポン戦後 サブカルチャー史

面白かった。


サブカルの人と、いわゆるオタクの人がクロスコミュニケーションしない時代に生きた若者で、どうしてもサブカルの方にいけなかったし、2Dエロ街なる新時代のアキバにもなじめなかった高齢オタク*1ですんで、なんとも微妙な立ちいちから眺めていました。
基本的に文科系……といってしまえば語弊があると思いますが、演劇とか映画とか音楽とか漫画に論文形式の本のが取り上げられて、ふ〜ん的な面でおわってしまったところがありました。



理科系、というか鉄の塊向きのサブカルもいろいろあったと思うんですけどね。
たとえば2000年前後あたりに、渋谷ではTWのカスタムが死ぬほど流行ったし。
そのあとはまさか売れると思ってなかったビックスクーターが、VIPカスタムで流行ったし。
PCの自作が高じて、自力で鉄板からケースを作ってみたり、ケース無しで鉄パイプのラックにマザー並べた並列コンピュータもどきなんかもありましたね。
まさかの実物大ガンダムが登場したり、やたら出来きのいいボトムズのメカが立ってたり。
ちょっと前は工場を夜中に作業を中断させないような形で個人視察することも流行りましたしね。
またH2Aロケットが改良されて落ちなくなったし、イトカワに行って砂拾ってきた奴もいたし。
北の大地でJAXAに反旗を翻して小型の固形燃料型のロケットが着々と開発中だったり、イプシロンのような小型低予算型のロケットもでてきたました*2
今で言うと鉄オタや軍オタが、仮面ライダーやらアニメ作品に引っ張られる形で、またサブカルでもメジャーラインとして返りざいたみたいな。
今年は、ぜったい誰かやると思っていた、3Dプリンターで武器製作ってことでとっ捕まる奴も出ましたね。


これらも、サブカルに分類されると思うのですが、まったくスルーされたのがぐぬぬって感じです。
私は、基本的に後者のテリトリーから出たことがありません。


次は理系……というか、工業大学出の人間によるサブカル論で頼みたいものです。
大衆側から生まれてたサブカルとはまた違うか。
メーカーや大学の王道の流れから弾き出された連中が、自己資本で地味に積み上げていった川原の石みたいな感じのマイナーラインで。
さすれば、『あ゛〜そんなんもあったわww』と楽しめること間違いないでしょう。

全回見たかったすなぁ。

第一回のビートニク太陽族はPCしながらながら見したのでほぼ覚えてない。
一番期待していた70年代のインベーダーの回は、みごとに録画ミスしてたのでみてないし。
他はちゃんとみたし、二度見の回もあるけど。
再放送求む。

*1:実際一度行ってなぜか悲しくなって戻ってきた

*2:サブカルのレベルじゃねーかw