ラスト・エグザイル 銀翼のファム

トゥラン王国旗艦ラサスが美しすぎて生きるのが辛い。


このアニメはオープニングの沈み逝くラサスが、まるで長崎の坊ノ岬沖に沈んでる戦艦大和に見えて、とにかく美しい。
妹皇女様より姉魔女様のラサス最高ってか、メカだけ映してくれればいいのにって感じです。
オープニング見るたびにリアルサイズのガンダム的になんとか造りたい願望に駆られる。
あの形でプロペラだと絶対飛ばないだろうけど_no


それに比べてアデス連邦の艦の不細工っぷりったらないね。
そんな感じで。
オープニングが一番かっこいいアニメです。

総集編2が最高すぎる

前作のラスト・エグザイルを駆け足で振り返る総集編でしたが、オープニングとエンディング前で見事に2作目とスムースに繋げてて違和感なさすぎたったのが凄いです。
また前作は24話にまたがってみていると途中で中だるみが結構ありまして、全体的なストーリーの内容や伏線としてでてきたイベントなどを失念してしまっていたり、最終話でなぜ唐突に宇宙とコロニーが出てくるのかが意味不明だったりして、結構な不満を抱いたまま最終回が終了してしまっていたのですけども、この総集編で10年前に感じた〜なんだこの最終回……〜的な不満が解消されました。


なるほど、前作の舞台は星間移民船にて運ばれた人類が避難した宇宙空間に造られた人口的なコロニーの中であり、そこにノアの箱舟よろしく運ばれてきた大災害からの脱出組の人類が、中世から産業革命を経て第一次世界大戦前夜のような時代までの歴史を経て成長を果たし、空を飛ぶメカを造る技術を獲得するに至りその最新の乗り物でもってお約束のドンパチやってたってことが、今更ながらに理解できました。
最終回は、オーバーテクノロジーによって造られたノアの箱舟である移民船エグザイルを起動し、そのコロニーから大災害期を終えた青い星にまた舞い戻ってきたと。


でもって二作目の銀翼のファムは、一作目で戻ってきた大災害期を宇宙コロニーで避難してた連中と、大災害期に青い星の中でも一番暖かいところ*1で何とかがんばってた連中が、青い星の中でドンパチやってると。
トゥランやアナトレーなどは、アデスの人間から見れば、星を捨てて逃げた裏切りものだってことですね。
ようやくアニメ序盤で総統ルスキニアが呟いてた言葉が理解できた。
なるほどなるほど。


あと、ほんの少しですが、コロニーからの帰還民一族が以前住んでた空になった土地に移り住んだ流浪の民を追い出して、昔の土地に舞い戻ったみたいな台詞とカットがあったような気がするけど、このアニメは艦隊戦に主眼を置いてるらしくトゥラン王家と放浪している旧住民との関係はほとんど描かれてないんですよね。
いわゆるイスラエルガザ地区みたいなもんかな??


その辺も掘り下げれば、トゥランの姫さまの抱える問題の根深さなんかも表現できたのかなぁと思いました。

*1:大災害期を終え温暖になったら砂漠になってるという