NHKスペシャル 『至高のバイオリンストラディヴァリウスの謎』

本物とコピー品との違いが聞き取れてよかった。


ストラドの歴史と音を楽しめる番組です。
昨年60分版をリアルタイムで見て驚愕し録画していないことに死ぬほど後悔した番組ですが、その後カートゥーン調アニメ画抜きの90分のフルムーン向けセレブ風味ロードムービー版が放映されたので、きっちり高画質、つまり放送データそのまま録画の設定で保存しておきました。
で、ようやく本日、自動車の走行音のない日曜の朝方、家の中に僕独りという状況を確保できたので、地味に暑い中カーテンを閉め切って冷蔵庫のコンセントを抜いてブーン音を止め、ThinkPadAccessConnectionで隣三件のWifiルータのアクセスポイントが出てないことを確認し、家中の無線電波の飛ぶ機器を止め、蛍光灯の類は全部消し、テレビの音量をいつもよりバー一つ抑え鼓膜への圧迫をゆるくし、邪魔くさい音はというとチュンチュンいうスズメの鳴き声だけという、思うに最良の状況でようやく存分に楽しむことができました。
PS3のHDDとファンが煩かったのが気になったけど。


いくら再エンコードの劣化なしのDR録画だとしても放送音声は元からAACの圧縮音声で送られてくる。
周波数はせいぜい48kで、96kや192kのハイレゾ音源じゃない。
そんなわけで放送された音はショボイことは容易に想像が付くので、ストラド・オーロラのコピー品とオリジナルのオーロラの音を聞き分けられないんじゃないかと半ばビクビクしながら視聴したわけですが、十分に、というか余裕で聴き取れました。
演奏していた場所がやたら響きそうな議事堂のホールだったことも、聴き取りやすい要因の一つだったかもしれません。


いや2012年のコピー品の音も相当によかったんですけども、角が立ってるというか若干自己主張が強くてわずかにウザイ印象。
オリジナルのほうは流れるように音が積み重なって繋がっていくような感じに対し、コピー品のほうは瞬発力が高くトゲトゲ、……いやそこまでではないが直線的に突っ込んでくるストレートさがあり、オリジナルほど耳が心地よくないというかオリジナルのように癒しの領域にある音楽ではない。


ストラド半端なす。
いやぁ、コンサートで実際に聞きたいなー。
でも隣に座った恰幅のいいひとがフンカフンカすぴーやぶぶーと鼻鳴らしてたことがあったし、よかわかんないけど普段かぐことがないようなキッツい香水がくっせぇし、クラシックのコンサートはだいたいチケット高いし、なかなか難しいすなー。

BD版ほしいな。

アニメ画版ベースで、テロップからコメント音声を抜いた邪魔くさいものがないものを売ってください。