外食の思い出

私の個人的な外食の記憶といえば、店員と職人がすごく横柄で客を客だと思ってない態度しか覚えてない。
最近は歳喰ったのでそうそうそういう目にあわなくなったが、昔はホント酷かった。


母と一緒に出かけたデパ地下で、威勢がよくてかっこいい若いおっちゃんが焼いてるたこ焼きが食べたくなったわけだが、いざたこ焼きを頼んでも餓鬼の私を無視して後ろのババアの注文を取り売ってくれないので半べそで母のところにダッシュで戻って母と一緒に行ったら手のひら返しだったのが悔しくて、それ以来たこ焼きにかかわるオッサンどもが本気で嫌いになり自分で作ったものしか食べなくなったのを皮切りに、旅館ではお味噌汁のおかわりを頼んだらやんわりと拒否され*1和式の旅館と仲居が死ぬほど嫌いになり旅館に泊まるくらいならコンビニで飯買ってビジネスホテルで素泊まりするようになり、どこぞのステーキハウスでは店員の焼き加減の発言が悪くてウェルダンがウェルダムと聞こえたので『ウェルダムでお願いします』と連発してたら注文とった店員がホールの隅でくすくす笑ってたことに恥辱を感じもともと何がうまいのかよくわからない肉の固まりにソースぶっ掛けただけのステーキを一切喰わなくなった。
それ以来私はマクドナルドとモスバーガーと、おばさんが経営している家庭的な雰囲気のあるラーメン屋と、回転が異常に速くて店員も客もそんなこと気にしてられないトンカツ屋でしか外食をしたことがない。
あとはコンビニか最近異常にレベルのあがったスーパーの惣菜コーナーの弁当だけである。
ちなみにこれらはすべてバブル崩壊前夜の話である。
あとから確認したら上記の店と旅館はいまはもう影も形もない。


ということで、はっきり言って外食で不快になる率はとにかく高い。
実家や本家分家の集りで食べる、昔ながらの食事回ではこんな気分になることはほとんどない。
いろいろとバカにされてもフォローがあったり愛情のあるからかいだから、最終的には楽しくなる。
最後に悔しくて惨めで泣きたくなり金返せ〜!!と叫びたくなる外食とは大違いだ。

なんかちょっと前に食材の産地偽装がいろいろ問題になっていたけど結局のところは客をバカにしてるからできる芸当なんだよね

上記で馬鹿にされてたことろ私は7歳から15歳くらいのリアル餓鬼だったので、店員の側も油断してるから馬鹿にしてるのが態度に出まくりでしたけど、さすがに自分で稼げるような社会人に対してはそういう態度もとらなくなるわけですが、それがようやく裏から表にでてきたって事でしょうか。


長い前置きだったが、上述は個人的な問題と既に終わったことなのでどうでもいいことだ

私はナマモノが苦手だ。
刺身に寿司に、筋子イクラ、アワビにカキなどの貝類や、いまは禁止になったらしいけどレバ刺しなんかも喰えない。
食べなきゃいけないときは先にジュースやビールを飲んで舌を麻痺させ口内に人工的な味でカバーしてから食べる。
そんなこんなだから震災で復興したい三陸や宮城のあたりの海産が素敵な店にも、前を通ったからといって中に寄って食べて帰ろうなんて気は一切沸かない。


ということで、ネタをすべて焼いた寿司とか海鮮丼なんかあったらいいよな、などと思った。
100円の回転寿司は和式のファーストフード店の最先端の形ですけど、いかんせん生臭い。
カツカツに焼いてきっちり焦げ目のついた具だけのどんぶりとかでてきたらきっと大満足するに違いない。
だってきっちり煮こんであるアサリラーメンとかしじみラーメンとか真鯛ラーメンとかすごいうまいもんな。


ということで焼いて煮てある海鮮で推す店とかもっと増えればいいのになと思いましたとさ。

*1:その後5年くらい後に、日本の田舎の湯治場でもないかぎり、おかわり可能なのはご飯だけって知った