月に祈るピエロ

テレビ

音楽や雰囲気は最高にいいんだけど、だんだんとどよーんとしてきた。


シンデレラって世界中のみんながしってるお話ありますよね。
このシンデレラをアラフォーの女性に重ねて、ディティールを日本の田舎にチューニングしなおしたみたいな奴です。

  • シンデレラは主人公の40過ぎた独身女性
  • シンデレラの姉妹にあたるのは同居の母親と祖母
  • 主人公はOL時代に不倫の末トラブルで退職に追い込まれ、実家に戻るも相手の嫁が実家まで押しかけてきて、町の鼻つまみ者設定
  • 王子様は働きすぎて病院に担ぎ込まれた感のある証券会社課長(離婚済みでフリー)
  • シンデレラは灰かむりだけど、この主人公はお風呂掃除で水かむり
  • シンデレラは王子さまの城で舞踏会やるけど、この主人公は町の夏祭りの中を駆け抜ける

最後の10分前くらいまではとてもいいんですよ。
現代社会の、とくにネットサービスや携帯電話の初歩的利用の末に訪れそうなファンタジーがいい方向に進む。
ばかばかしいと思いつつも音楽と役者の演技と素敵なメール文章の朗読でガンガン引き込まれていく。


それが最後のカーニバルでもう台無しっすよ。
それまでのありえないからこそのほほえましい夢のようなやりとりが、田舎の現実で蹂躙されてしまうのですよ。
どよーん。
最後の救いは王子様が水かむりをひとめで見抜いてきちんと会うことかできたことですけども、その前のシーンが身近すぎる光景過ぎて死にそうでした。


そういや水かむりに近い親戚の姉に妹が数人いるなぁ。
どよーん。