魁!!男塾 (2007年映画版)

いろいろ駄目なところは多々あるんですけども、わりあい、いやいや、とても楽しめました。


自分はこの作品に対しては、絵の持つ迫力と学長の存在感だけが記憶にありました。
原作を所持しておらずまた読破したわけではなく、子供の頃チラッと病院の待合室かどっかで数話見た程度の記憶しかないので、原作とのあら探しができるほどの知識がないことが幸いしたのか、とても懐かしいながらもまったくの新作として楽しむことができました。
きっとファンの方は、ブチ切れるくらいのユルさというかダメダメ感があふれているように感じるでしょうが、私個人てとしては子供のころのうっすらとした消え書けてるイメージをマジックでくっきり輪郭を書き直したような感覚になりとても満足しています。


コミックドラマとしてはわりと面白いです。
江田島学長の役者さんもすさまじい存在感で、原作コミックとイメージが重なります。文句なしに学長にしかみえません。
稚拙で子供だましのセットや小道具なんかもニヤニヤしながら楽しめます。
下手にリアルさを追求しちゃったりすると、たいがいマッドマックスやランボーとどう違うんだよ*1みたいに変わらなくなるんで、このお遊び方向が正解だと思います。
特筆すべきは照英さんで、役者をやっているのを見るだけでも興味深いです。


……いや、もともと彼役者ですから。

*1:ゲームになっちゃうけどFFシリーズやMGSシリーズはゲーム独特の絵柄というか装備のおもちゃっぽさが消えて、全部現実の米軍みたいになってしまいました