4Kテレビに漂うがっかり感

4Kホームシアターセットの趣味の悪いソファに座らせてもらって、オーケストラのデモ映像をみてきたけどまったくビビっとこない。
なぜかというと、たぶん今度のテレビ規格には情報量の増加や機能的な進化が一瞬で実感できないからだ。


テレビが売れた時代のテレビの魅力といえば、できないことが可能になったことに尽きる。


ラジオしかなかった時代に登場した白黒テレビは、それまで集会所や学校の体育館で白幕張ってスクリーンで見ていた映画を、家庭で見ることが可能になった。
白黒テレビしかなかった時代に登場したカラーテレビは、被写体を鮮明な色合いで楽しめるようになった。
ねじ回しスイッチのチャンネルやボリュームしかなかった時代に登場したリモコン付きテレビは、いちいち立ち上がらずにチャンネルザッピングする選択の楽しみを与えてくれた。
モノラルテレビしかなかった時代に登場したステレオテレビは、より立体的な音響で映画やドラマを楽しめるようになった。
居間に据え置く大きいテレビしかなかったころに登場した14型以下の小型テレビは、自室で深夜に好きな放送を楽しむ自由を与えてくれた。
デジタル放送は有料コンテンツしかなかった時代に登場した無料の地デジ放送は、いつものテレビからビードノイズやゴーストを消し去ってくれた。
単なる地デジテレビしかなかった時代に登場したHD録画機能付き地デジテレビは、放送時間にテレビの前に座ることから解き放ってくれた。



で、4Kテレビは、わたしたちになにをもたらす??
なにか画期的な機能がもたらされるならば喜んで買うけど、こんどの規格は機能的進化がまるでないんですけども。
私たちの生活をいっぺんさせるようなブレークスルーがインパクトになりモノが売れるのに、それがないんだ>>4K
なんでウォークマンが売れたかをもういっぺん真剣に考えなおすべき。



俺の場合、新しい製品に何かしらのよさがあれば、すぐに買うことができなくて悔しくて負け惜しみがもくもくと沸いて出そうなものだけど、まったくでてこない。
順当な技術進化でいいテレビなのに、いやはやもったいない。
このままだと売れずに8K規格がでたころ投売りで一部の人に普及って感じか。

なんでいまさら4Kなんかに食指が動いているかというと

PS4HDMI専用で攻めてくるから、テレビ新調するしかないんですもの。
どうせPCベースのシングルGPUシステムで、メインの解像度はHullHDの1920x1080あたりで使われるのに、D3を排除しちゃうなんてひどすぎる。
しょうがないから電源入ってないとき真っ暗で貞子がでてきそうな液晶テレビを買うしかないかと、いろいろ探しているのです。