オペアンプ

プログラミングで躓くのがC言語のポインタだとすれば、電子回路の場合は多分オペアンプなんじゃないかと思う。


学生時代ポインタはアセンブラやってた経験があったので特に躓かなかったものの、電子回路のほうではいちども見たことも触ったこともなかったので見事に躓きましたよ。そうオペアンプです。
ですけども、最近ようやく理解してきたような。いや慣れてきたのか。
オペアンプというのは、入力を適切に増幅して出力する、増幅回路の集合体です。
そう書けば覚えはいいのですけども、増幅回路というとトランジスタや抵抗/コンデンサの複数集まった回路だと思い込んでるうちは、オペアンプがチップ単体と外付けの抵抗数本でなんでさまざまな機能を実現できるのが意味不明なのです。


学校の授業では、概要を説明するにとどまり、実際に回路をつくるところまでやりません。
市販の基板をもってきて回路ブロックごとに切り分けてどういう使われ方しているかなどをやってくれればいいけど、頭の回転が速い人たちばかりみている授業の管理者たちには、繰り返さないと身につけられない人間に合わせるという考え方はないのです。
その意味不明なものを無理やり理解しようとしても、なんとなくわかる感じる程度のぼやけたものでしかありません。
試験の前に無理やり知識として詰め込んだ分はそれなりに引き出せたかもしれませんが、ながらく期間が過ぎれば頭の中からきれいさっぱり消えてしまう程度のもの……。


ですが、電子工作でさまざま使ってみると、ああこういう風に使うのかってな感じで、実際に試して使ってみた分の回路は頭の中にきっちり記憶されていきます。
もともとオペアンプブラックボックスの回路なのだから、中身を考える前にひたすら使って経験つんだほうがどういうものか身につけられるというものです。


携帯電話やスマホを年寄りに使い方を教えようとしても、うんうんうなずいて伝わってる感があるのに、実際触らしてみるとまったく理解してないのに似てる気がします。