Firefoxのキャッシュ専用パーティションを設置してみる
古いPCで低速回線で快適にブラウズするには、最近の設定ではかえって遅くなります。
Firefoxを高速に使う設定は古今東西さまざまありましたが、最近のトレンドはWin7のマシンにSSDを搭載し大容量のRAMディスクを設置して、ブラウザのキャッシュをRAMディスクに設置する方法です。
確かにこれは速そうです。
光回線で実測50Mbps程度は安定してでているならば。
田舎でも最近は光回線が普及していますが、ADSLやCATVはいまだに普通に使われています。
ページの全データを逐一RAMに読み込むより、不揮発性のHDDにキャッシュが存在している方が快適です。
古いPCではOSはたいていWinXPです。
WinXPでは、SSDのサポートが完全ではありません。
書き込みと読み込み速度が大幅に違うアンバランスなデバイスへの対応は、ユーザーがいちいち考えて設定する必要があります。
またRAMディスクも、WinXP-32bitバージョンでは、4GB以上のメモリをRAMディスクとして使えなかったり、使えたとしても有料版のRAMディスクソフト使う必要があったりします。
お金を払うのはやぶさかではありませんが、日本国外のサイトでクレジットカードを使うのは抵抗があるし、PayPalその他に加入するのも面倒くさいです。
ということでHDDにキャッシュを設置するというごく普通の使い方をしますが、それでも利用中の速度は稼ぎたいです。
どういう状態ならばば速度が稼げるか??
システムパーティションの断片化が減るようにすれば、速度の低下を極力防ぐことができるはず*1。
つまりキャッシュファイルのみを置く専用のHDDを用意するか、HDDに専用パーティションを切って、システムパーティションを汚さないようにします。
自分の場合は、専用パーティションを切る方を選択しました。
- before
- 1st WinXPシステム
- 2nd 作業データ
- 3rd 音声/動画データ
- after
- 1st WinXPシステム
- 2nd キャッシュ/テンポラリ
- 3rd 作業データ
- 4th 音声/動画データ
いままでは、2ndのパーティションがない状態で利用していましたが、システムパーティションと作業データパーティションの間に、キャッシュ用パーティションを挟みこみました。
なぜそういう面倒なことをするかというと、HDDは外周の方が高速なので、システムパーティションの直後にキャッシュ用のパーティションを設置したほうが高速だからです。
またキャッシュパーティションはFAT32でフォーマットします。これはNTFSよりもFAT32の方が余計な情報の書き込みがない分高速という理由からです。
容量は2GBから4GBで十分です。
今回は作業データパーティションから2GBほど削り、キャッシュパーティションとしました。
パーティションの操作には、MiniToolPartitionWizardHomeEdition7.6を使いました。
データを保持したままパーティションのサイズを縮小/拡大できるし、基本/論理パーティションの相互変換も簡単にできます。
あとは『Firefox キャッシュ フォルダ 移動』あたりで検索して、2ndパーティションに適当にcacheフォルダを設置すれば完了です。
FirefoxだけでなくChromeのキャッシュやPicasaのサムネイルフォルダなんかも、同様に移動させておくとよいと思います。
ついでにTEMPフォルダを設置して環境変数を適切に変更しておくと、アプリのインストールやOSの更新が行われるときに2ndパーティションが利用されるようにもなります。
低速環境にはまたそれ相応のやり方があるということで。
*1:多分