Chu-Moyアンプを作る前に読みましょう

自分が先日作成したChu-Moyアンプが形になるまでに、本読みと検索、そして試行錯誤を繰り返してどうにか理解した項目が、たったの1ページにまとまってます。
オーディオ回路における部品の選び方、使い方 | マルツオンライン
取り上げられてる部品は、マルツ扱いのLinkmanのパーツが主で一見単なる広告に見えなくもないですが、『安価で十分に音が良い』パーツばかりで実に良心的だと思います。
これよりいいパーツももちろんありますが、価格が二次関数的に上がるわりには、上記パーツと交換したときに確実に高音質を体験できるかというと、そこは耳の良さ次第となってくる感じの、お金持ちマニアの為のプレミアパーツになっていきます。


他にオペアンプについての特集ページもありました。
オペアンプの選び方/使い分け | マルツオンライン
世の中には、多種多様のオペアンプがあり、それらのデータシートに推奨用途が記載されていますが、まったくの初心者にとってはてんで意味不明のキーワードの山なだけであります。
電気回路の解説本を読んでも、大抵は理想オペアンプをとりあげて、入出力インピーダンスや増幅率や安定度の計算ばかりに終始して、実際に回路を組んでみるところまで行かず、キーワードと解説本がシンクロしないので訳が分からまいまま時間だけが過ぎていきます。


オーディオ関係の書籍を漁ってみたところで、こちらはこちらでオペアンプをまったく扱わないので無駄でしかなかったりします。
なぜ無駄かというと、オーディオアンプの初段から中段の増幅段は音質に直結する重要な回路で、設計者の腕の見せ所であります。
ディスクリート部品*1が使われるのが常識で、選別済みの音響用トランジスタやFETを複数つかった回路が好んで用いられ、オペアンプの出る幕などありません。
少なくともオーディオが趣味でアンプ自力で作れる方々の間では*2


上記ページは、HPA製作時には、ぶっちゃけて不要である理論的な解説はスパっと省き、その次のハンダ付けの前に検討するところの解説や典型的な回路を提示しています。


あとは単電源*3の為のレールスプリッタ回路や、スイッチング式電源を使う場合の高周波ノイズ低減策や、トランス式のACアダプタ電源を使う場合の低周波ノイズ*4の低減策についての、ヘッドフォンアンプの電源解説ページを作ってもらえば、HPAだけさっさと作って終わりたい初心者は他のサイトを読む必要がなくなります。

*1:昔の足つきのトランジスタとかFETとか

*2:最近は高音質オペアンプが続々登場してますので、オペアンプを初段に利用した高音質アンプを取り上げた書籍もでてもいいころですが、まだみたことがありません

*3:電池やACアダプタなど、プラスだけでマイナスのない電源

*4:商用電源の50/60Hzに載る大きなノイズ