X68000EXPERTの電源はT2トランスが駄目(多分)
一番最初に手をつけた、2SC2333(Q31)が破損してヒューズが飛んでいたEXPERTの電源。
何度部品をつけたり外したりしたことか...。
焦げてます!!!絶縁大丈夫でしょうか!!!!
いらないガラエポ焼いてみればわかりますが、ライターで数分あぶらないとこんなに黒くなりません...。
手をつけた履歴
- 全コンデンサ、コア部Q31/Q32/ZD31交換、P.C.制御のQ33/PC31交換-->通電する-->2SC2333と同等のサンケン2SC3890は燃える_no
- コンデンサ取り外し、T2トランス/コンデンサのまわりの抵抗交換(SUPERやPROの電源で正常だった物を回した)-->途中で嫌になり通電せず
- 上記でつけた抵抗等に加えてT1トランスも外し、1度目で中途半端だった基板洗浄をきっちりと洗浄しなおし、そののち部品全搭載-->通電するも+5VSBがなんとかでるが、だんだんと電圧があがり5V超えても上がりまくるので止める。
X68の電源は+5V2のスタンバイが安定して出ていないと、メイン5V等そのほかも出てこない仕様になっているので、T2トランスの周りに焦点を絞り部品を一個ずつ新品に交換して行く総当たり戦に転じる。取り外した交換済み部品と、新品の部品をテスタ等で比較し、あからさまな違いがあればビンゴ!!と考えた。
- \+5V2とP.C.が中途半端に出るので、P.C.制御側から手をつけて、Q33を交換
- 症状が変わらないのでPC31交換
- この辺でQ31が発熱しまくってるのに気がつく
- 同、ZD32交換
- P.C.制御側では変化がなかったので、T2の一次側に手をつけて、Q32交換
- 同、ZD31交換
- 一応と思いC31も交換
この辺で、オトメディウスXでオプション4つ引き連れてレーザー打ちたくなったコーヒーが飲みたくなったので、コーヒー飲みながらQ31の発熱について検索していたら、T2トランスが逝かれている場合の症状にそっくりなことに気がつく。
スイッチを入れてから5秒程度で+5V2は4.8V程度まで上がり、それ以降ジワジワと電圧があがる。電源を一旦きってから5秒程度おいて再度電源を入れると、今度は最初から5V程度でていて、やっぱりジワジワと上がる。
想像するにQ31が熱暴走状態でアッチッチとなっており、hfeが急激に上昇し、T2トランスの1-4間に流れる電流が徐々に上昇しているから、二次側もそれに応じるかたちで電流が増え結果として電圧が上がってるんだと思う。
一回目の修理の時は、〜おっかしいなー、ファンまわんないんだけどなー〜といろいろゆっくりと電圧測っている間で30秒超えてしまい、発熱で2SC3890が焦げて白い煙まで行ったのではないかと。なお、〜臭っ!?〜と気がついたときは、P.C.の電圧を測定していてたしか1.75V程度でした。正常だとP.C.は1.35V前後で安定します。高すぎますね...。
では、なぜQ31が熱暴走状態、つまり発振に陥るかというと発振が正常に行われずPWM周期が伸びて大電流が流れてしまうかというと、スイッチング制御がおかしいからだと思うのですが、よくわかりません。
オーディオアンプの場合で終段のでかいトランジスタを焼く場合は、終段そのものに問題があることは少なく、大抵はその前、もしくはさらに前の初段に問題があります。では、この回路の場合その初段にあたる部分はどこか...と回路図を見ていくと、T2トランスの2-3間からでてくる(おそらく)パルス状の信号がそれにあたるっぽいのですが、T2トランスの不良でそのタイミングがズレてるのではないかと思いました。
よく分かっていないので、あまりあてにしないので下さい。
はぁ..金かかるなぁ。
つか、もうATX電源移植でいいんじゃね?
つか、ATXじゃなくても+5V2と、それ以外系統が用意できれば秋月のスイッチングアダプター混載電源でもいいんじゃね(危ない)。
んー..?、1-4間がおかしいのだから、ここ手巻すっか..。
おもしれぇな。