Chu-Moyアンプをリベンジしてみる(その10)
昨日、製作したChuMoyアンプをダメ出ししてみる
- 接続するイヤホンのインピーダンスが32Ωや16Ωと低い*1ので、大音量時の歪み率が62Ωや100Ωのものに比べて増加する傾向にある。だから、大電流出力のオペアンプを選択する。NJM4580は±50mA、NJM4556は±70mA、NJM3414Aは±72mAなのでこれらから選択するのがよい。
- 上のものとは違うものが使いたい場合は、イヤホンをAKGのK701*2等インピーダンスの大きいものに変えるか、回路にダイヤモンドバッファやダーリントンSEPPバッファをつける。
- GNDパターンが、一点アース*3を成していない。低周波増幅回路の場合は、全面ベタではなく一点アースにする。GNDは輪にしない。
- オペアンプのV+/V-のすぐそばに、0.1uFのパスコンが位置していない。
- オペアンプの増幅率を決める抵抗と、入力抵抗をできるだけ下げ、熱雑音を少なくする。
- 上記抵抗をオーディオ用にする。
- 左右チャンネルで対照になる抵抗の抵抗値をキッチリあわせる。
- Trを選別する。
- ボリュームは複数買ってギャングエラーの少ないものを使うべき。PC用の据え置き型とするならボリュームは外し、抵抗二本でアッテネータで済ますのもありだ。
- ケースを鉄ケースにする
- 鉄ケースにアースを落とす
- 電池使用なのだから、LEDを外し消費電力を下げる*4。スイッチのレバーのプラスチックに、スイッチOnで◯(しろまる)が見えるようにマーキングすればよい。
- 電池はマンガン電池を使う。アルカリだとドンシャリ傾向。
レビューの追記
- オペアンプが4560の場合、普通のグランドピアノのピアノソロでもなぜかホンキートンクっぽく聞こえる場合があった。打ち込みやシンセピアノなどではなく、普通のピアノの生音などの録音が悪いような場合そう聞こえがち*5。4580に換えたらそこまで誇張色は出ない。
- 電池の電圧が開放7Vまで下がったときでも、4580は4560より低音が出る。
- 自分は音量を上げた時は、まだ20Khzまできちんと聞こえた。先日の15Khzで無理というのは間違い。
- その上でゼンハイザーMX400+Chu-Moyで25Hz〜22Khzまできちんと聴くことができた。4580/4560どちらでも聞こえた。
- 入力を引っこ抜いて、音量全開にしてもノイズは一切聞こえない。