LM380Nを利用した、1チップICアンプの製作(4)

今回は、先にケースの加工をしました。

板金用の図面を、JW-CADにて製作。
JW-CADは、初めて使って4時間くらいで大体ソフトの操作ルールを覚え、トータル6時間くらいで出来上がりました。


ケースはテイシンのアルミケースで、サイズは115x70x50。
ユニバーサル基板が一枚入って、ケースと基板の四辺の隙間が10mm程度になるちょうどいいサイズです。
ということは、ケースに取り付く部品の出っ張りによって、コンデンサその他が干渉しせっかく作った基板が入らないということが高確率でありえます。
そうなるとかなり凹むこと間違いなしなので、今回はケースを仕上げてから、基板を作ります。


図面から穴を開ける以外の情報を消して、切り取って貼り付ける

ケースカバーの板厚0.8mm分を考慮していなかったので、上と左右を1mずつ削り113x49に変更してから印刷、切り取り。
貼り付けはスティック糊で。じゃないと紙が歪みます。


穴あけ

ケースが歪まぬよう110x45x15程度の木片を切り出し、ケース内部に入れてから穴あけしてます。
このドリルは失敗。
リョービのマイドリルMD-12Rくらいにそこそこ大きいし重いし、振動ドリル機能の為か中国製のせいか軸がぶれてる。
速攻リョービFDD-1000を注文しました。


スピーカターミナル用の角穴を開けるの図

ここでミス。
ケースの製作マニュアルどおりに、長辺の内側に沿って小さい穴を開けニッパで切り開こうとしたのですが、Φ1.5の穴を2mm間隔ではニッパの刃先が入りません。
穴の大きさと穴の間隔は要検討。
カッターとドライバで穴をこじ開け広げてから無理やりニッパを入れて切り開きました。
カッターニッパ共に刃がガタガタになるので、二軍の工具使ってください。
穴あけ位置を角穴の最終的なサイズから2mm〜3mm小さくしておいたのが幸いし、無理やり切り開いて歪んだり斜めになったりしたところも、棒ヤスリで削りとることができ綺麗に仕上げれました。
そもそもスピーカ端子も、RCAジャックやFostexのターミナル、バナナプラグ使えば穴開けるだけで済んだのだけど....。


半完成 前面

ミスその2
ALPSのボリュームには回り止めのための突起がついていたので、その部分を加工しないと軸が斜めになってしまう。もう一度穴あけが必要。
LEDは直径3mmの奴だが、いきなりΦ3で開けると隙間ができスカスカになるかもしれない。
Φ2.5の穴を開け、そこにLED現物を合わせてみて、隙間なくぴったり嵌るまでリーマまでゆっくり穴を広げることを数回繰り返し、少しキツイあたりで辞める。
基板を取り付け音がでたら最後の最後にホットボンドで固定。


多分完成 背面

ミスその3
白のRCAジャックのすぐ脇にケースカバー取り付け穴がありました。
付属のタッピングのネジ部の長さは7mm、付属のワッシャ付けたらギリギリ干渉しない、かな?
SPターミナルは共立電子で購入した台湾製
大きすぎで不恰好。
このターミナルのベースには、黒いベーク板が使われているのですがこれが強烈に反ってました。
マル信のターミナル使ったほうがいいです。
あちらはベースがプラスチックだし、これより横で10mmは小さいです。


電源スイッチはつけません。
ACアダプタの先、つまり100Vラインで切らないとACアダプタには通電されっぱなしになるから。
スイッチ付き延長テーブルタップを利用します。



本当に板金はツライです。欝になります。
でも実際に作業を始めると、図面で4〜6時間/作業で5時間程度で、回路の描いたりユニバーサル基板にジャンパ這わしてハンダ付けするのより時間はかかってないんですよね。
なんで嫌なんだろ。


後は基板ができあがったら、それに合わせた底面の取り付け穴を開け、ケースの加工は完成です。