NEXT WORLD #1〜#4までみた

なんだかなぁ....。


私らが子供のころの20年ちかく前にも、こういう番組や雑誌特集がありました。
そのころは頭の後ろや身体の中にコンピュータが入ったり、空を飛ぶというかホバー式の自動運転のクルマなんかが描かれていたり、高層ビルの高層階間をチューブ式の回廊がつないでいてその中のエスカレータ歩道で移動*1なんてのがありました。
肉体労働は人間がやらなくなるんで頭だけやたらデカくなって身体は貧弱になってデカい赤ちゃんみたいになるとか、猿など高等生物とのコミュニケーションがとれるツールができるとか、ハテは宇宙人とか、輪っか型の宇宙コロニーとか。


わたしが子供のときのそれは、まず実現不可能なマンガSFの領域を出ないものでしたが、NEXT WORLDで紹介されてるものごとは現在開発中もしくは確立された技術の次の次あたりの段階、今後10年から30年くらいで実現可能を予感させるものばかりで、そのあたりは驚愕します。
つかアニメでも最近のSFは、ガンダムに代表されるあの時代にありがちな圧倒的なバカバカしいユートピア未来はほぼ全滅して、10年くらい先に実現してそうな予測未来の風俗や犯罪を描いたものばかりに変遷してきてるので、NHKの特集だといえどもその流れは無視できないのかもしれません。


そんな中で変わってないものもありました。
デザインです。
未来の生活空間は、デザイナーによる支配が進行してるんでしょうね。きっと。


単色によるシンプルなカラーリングの中に、○△□などの基本図形を基調としたデカい意匠をしつらえる。
単純な見ためながらもディティールにはちょっとした遊びが入っていて、微妙に跳ねてたり人体力学を意識してかエルゴデザイン的なゆるい曲線でフィニッシュしていたりする。
服ときたらいわゆるガンダムの制服をさらにマッシュアップしたようなものを着てたりするんですよね。
未来を想像してなんとなく出てくる、みんなの共通項のシンプルデザインのこの感じだけば、20年前とあまりというかなんら変わってません。


実際は現実的な技術革新が生活をいろいろと変えたとしても、家は新築でもわりと古風だったりするし、衣類だって昔よりもずっと選択肢が増えて、都市部の人が交差する駅前なんてまるで人種のるつぼみたいに、ごっちゃごちゃです。
そんな分りやすい未来のカタチなんてなないっての。
きっと人間は望む未来からノイズを消しさりたいんだろうな。
だから、ヘンテコな服きた白々しい世界がマストになってる。

ロボット技術はどこまで進むのかなぁ

人形のロボットが完成し、遠隔であらゆる操作ができるようになれば、火星探査の宇宙船をわざわざ有人で作る必要性はなくなる。


宇宙ステーションだって人が載らなくてもいいのなら、衣類や食料、水を運ぶ必要性はなくなり生活用品載せた定期便ロケットを打ち上げる回数も減って費用は激減する、船外活動までの準備の数時間も0に極めて近くなる。
ロボットその物にPCを複数搭載することで、ロボットをユニットに接続して処理が可能になるから、宇宙ステーションの中に複数存在しているPC端末をおおかた排除できるので、その分の空間をさらに他の用途に使える。
宇宙空間での筋肉や骨密度の低下を心配しなくてもよくなるので、筋トレユニット他のデカい装置が不要になる。
いいことずくめのような気がする。


臭いや触覚を遠隔で伝える技術もすすんでることだし、俺がジジイになったころには、人間が火星に行くのが先か、ロボットが先かって感じになってんだろうな。

*1:これは大阪万博の歩行エスカレータが起源だな