トラ・トラ・トラ!(製作40周年記念完全版)

お勧め。


日米開戦前夜のキーマンの動きを時系列で描いた前半パートと、1941年12月7日の真珠湾攻撃の一部始終を描いた後半パートの組み合わせ。
前半は最初はだるく思うが、だんだんと事態が切迫していくことと、それとは対照的に米軍が危機感皆無でなぁなぁでやってるところに、視聴者であるこちらが心配になってくる感じで手に汗を握ってくる。
後半はゼロ戦が米戦艦叩きつぶすところが堪能できる。


しかしながら帝国海軍は寝起きの米軍に刀突き立てて帰ってきたわけで、だんだん微妙な気持ちになってくる。
基本侍は礼をしてから刀を合わせてセーノでやりあうわけで、相手がやる気ないのに一方的にやるのはいくらなんでも……ってな感じで素直に喜べない。


太平洋戦争で唯一大勝利を遂げた真珠湾攻撃は、ガチで組み合ったわけじゃないってのが理解できただけでも御の字です。

特典映像もお勧め

この映画を補完説明してくれる90分の特典映像番組がすばらしいです。
日米片側に肩入れすることもなく、歴史的側面からの分析および解説、実際に現場で戦闘に参加した兵の証言、映画の撮影クルーの裏話と飽きることなく楽しめました。


ということで、この映画は150分+90分ってことです。

他の映画でもよくできたものもある

聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 - 砂の小瓶とMythTV
この映画はおそらくこのトラ・トラ・トラ!の製作手法を踏襲し、真珠湾攻撃ミッドウェー海戦の敗戦までの一部始終を描いたものだと思われます。
実際よく似ていると思います。