ゴールデンタイム #01

サムメンとか宇宙兄弟とか、福家警部補の挨拶とかマラソンしていた奴が一通り終わったので、視聴してみた。


この期に及んで15年前のアイドル声優の走りの堀江由衣さんを主役に抜擢し、さらにOP/EDも彼女の新曲をつけるなんていう勝負してきたというか時代をみてないというか、ちょっと前まではゆかりんがその位置だったからこんどはほっちゃんでなのかしらんけど、東宝シンデレラオーディション最終選考出身の戸松遥他、団地や石原夏織花澤香菜など芸能界組からの声優でもなく、声優からのアイドルであるほっちゃんが主役のゴールデンタイム。
本当にいまどき彼女がヒロイン的な立ち位置のキャラ、しかも正統派ヒロインのアニメが成立すんのかといぶかしげに思いながらも見始めたら、実は主役は野郎の方っぽいということに気が付き、他にもいろいろなんか旧くてなるほど成立してんのかもしれないなど……。


くどくど書いても伝わんないが、見てもらうとたぶん瞬間的にわかるっつーか。
昭和と平成がクロスした時期の前期の頃のテイストがする旧式のラブコメコミック的な演出というか。
6巻までの『ああっ!!女神様』みたいなすっきりしていない線の原作コミックが透けてみえるっていうか。
そんな感じの私らの青春にありがちだった作風に懐かしさを覚えると同時に、若かりし頃夢中だった感じの作風をいま懐かしく思う自分自身に驚愕しつつ、いい意味でのダサさにクラクラするっていうか。


ってか、今の現役世代に『大学デビュー』とか『夢のひとりぐらし』とか、そんな概念や言葉は生きてるんんだろうか。
俺たちの時代の『新人類』とか『たけのこ族』とかみたいに、ちょっと前の連中で煩く騒がれてたどうでもいい死んだものになってやしないのだろうか。
ってか今現在の大学に、あんなヒラヒラの女子アナがドレスアップしたみたいな感じで来る、小室全盛期でもまだ生きてたバブル引きずってた感じの女っているんだろうか??


などとどうでもいいことを考えながら野郎二人のハートウォーミングなファーストコンタクトを生暖かく見守り、出番すくねーなとっとと出せとか思ってたらば登場してすぐ消えるオレオレヒロインにいまどきWebコミックにもそんなんいねーよとか思いつつ、イライラが募るのと同時にほっちゃんの声はそろそろ次の峰不二子の貫禄だなぁとぼんやり思ってるうちに、ED曲が始まり堪能した次第。
我々の時代のアイドル声優はいまでも問題なく不滅の存在なのでした。
たぶん。

結局のところ

おおむね好きな感じです。