X68000EXPERTを分解清掃した

本日EXPERTを分解清掃水洗いしました。写真はなし。この作業中そんな余裕はない。


この作業はリフレッシュ作業のうちで、一番大変です。精神的に。
なぜって…

  • ネジの量が尋常じゃない
  • ボディのプラスチックのガイドが折れやすい
  • 塗装が弱すぎる
  • 中身を取り付けるとき順番を考えながら取り付けないと、若干斜めになってメインボードでいらん接触(ショート)が起きる。


まず100均に行って仕切りで12部屋くらいできるようなネジ入れ用ケースを買ってきます。
また、まともな貫通ドライバープラハン、CRC5-56など浸透潤滑剤と、ホルツのスクリューキャッチなどのねじ回しアシストケミカルも準備してからとりかかります。
いままで3台バラしましたが、どれもこれもネジは超絶固いです。外*1に置いてあったくさい奴は、上面にあたるネジは基本的に錆びついてます。
簡単にネジを舐めますので、作業中にイライラしないためにあらかじめ上のものを用意しておいたほうがいいです。
ネジは外したらケースに入れていきます。めちゃくちゃに入れずに外した順番がわかるように入れていきます。
組立て直すときは、入れたのとは逆にとっていけばいいので迷わずにすみます。


パーツを全部外していく訳ですが、下部基板は最後まで外さないようにします。
外してしまうと、上のツインタワーの中身の重さで、下部のプラスチックがたわんでしまったり最悪折れたりします。
中身を全て外したら下部基板を取り外し、ケースを全部分解するわけですが、ここがちょっとどうやって外したらいいのか悩むところです。
右タワーの内側を外側にスライドさせると外れるようになってます。その後、左タワーを外します。


プラスチック部は水洗いします。
塗装が弱いので、自動車の拭き取り用のキズがつかない奴とか、そこまで至りたくないならアクリル繊維50%くらいのシャツをバラしてそれで洗います。
塗装の上にクリア吹いてないし、塗膜の下にサフも吹いてないので、非常に塗膜が弱い。
特に黒モデルは若干メタリックの入ってるブラックなので、単に布で水拭きするだけでもメタリックだけ飛んでムラが出来きたりする*2
最近の東芝NECのノートPCが羨ましい。
キャリングハンドルは埃を飛ばして拭きとります。
錆が浮いている場合は、ボンスター(100円で12個入ってる金たわし)などで軽く落とし、適当にグリースを塗って消極的な錆防止対策をしてから再度組み直します。
塗料が乾くまで待ってる時間が確保できるならタッチペンをしてもいいですが、とっとと組まないと邪魔でしょうがないと思います。


その後分解したのとは逆に組んでいきます。
これがまた難しいです。
大黒柱のないツインタワーの構造でボックスラーメン風に強度を確保しているのか、中身を取り付けるときは薄い内側のプラケースだけでヨロヨロの状態です。
ですから、重量バランスを考慮してネジを締めたり中身を取り付けていかないと、たまに接触したりするんです。
電源いれると緑LEDが点灯しっぱなしになって、電源ボタンを切っても赤に戻らなかったら、どっか接触しています。
まずCPUが動いてません。
大方CPUまわりの集合抵抗の足がシールドに接触しているので、曲げたり切ったりして接触しないようにしてから、、X68を立てたままメインボードを取り付けましょう。
要するに横置きのままネジ止めがマズイ。


横置き鉄ボディのPROではまず起きないことが起きる。
さすがツインタワー。
新宿都庁も少しはなれてぐるっとまわるといろいろ地盤沈下してるぜ(謎)。


また前にも書きましたがプラが弱いです。
ガイドのツメが細くて薄いのですぐに折れます。
二度も三度も分解せずに済むようにリフレッシュ作業の順番を考えながら作業しないと残念なことになります。





X68は1メートル離れてみればカッコイイのですが、目の前30センチまで近づくといろいろ残念です。
自称イケメンみたいな感じですね。

*1:リサイクル業者のガレージや倉庫

*2:そういう問題をさける為かチタンブラックモデルにはメタリックやラメが入っていない