FM音源が昨年Windowsで再起動していた件

マイコン工作界隈*1で、一時期、古いFM音源をドライブするのが流行っていたことがあります。


最近、とにかくなにか作りたい病が激しく、工作ネタを求めて日々妄想と検索を繰り返し、回路検討と製作コストとその結果得られる実用性の天秤を揺らしては、結局なにも作らない日々にいいかげん嫌気がさしつつあるハルノウララの毎日ですがみなさんはいかがお過ごしでしょうか。
そんなグダグダのなかにあっても、FM音源回路というものは、自作トランジスタアンプに並んで回路構成が簡単で低コスト、マイコンによるプログラミング制御が必要でありアナログ/デジタル混載、尚且つ出力結果が非常に派手で素人にもひけらかしやすいと、検索するたびに意欲が増進する"美味しい"ネタであり、やっぱりいつかは手をだしてみたいなエヘヘと落ち着くモノなのであります。


で、昨日その流れで、FM音源チップはジャンク\100のメガドラから4つ引っ剥がして24音鳴らしてみようかとか*2、いやいやそれなら86ボード3枚刺し(残り1枚はオンボードで4チップ)でもいいんじゃね?二枚あるからあと一枚で行けるぜ、でもドライバどうしよう..ってかそんなのPMDかFMPでできるだろ、多分!!とか考えてしまったわけで、ふとFMPのページに行ってみたら、なんか更新の規模では済まない程度の変化がありましたでござる*3


FMP7
http://fmp.jp/wp/
色々聞いてみて、真っ先に思ったことは、音がよすぎること。
まあ、これがまた、えらく普通で綺麗すぎるんだな。
ピコピコギラギラしてない。


ソフトウェアでのFMエミュレーションの利点を利用して、実機では3/6/8chに制限されるchやトラックを、何台も積み上げたMIDI音源宜しく湯水のごとく投入できる。
またPCの最近の凄まじく低ノイズのサウンドカードからの出力になるので、昔のゲーム用音源ボード特有の『音の悪さ』が感じられない。
安いオペアンプを通したアナログ出力ならば多少癖もつくだろうが、最近の奴はオンボードでもデジタル光出力ですわ*4
なんじゃそりゃ、ブルジョワかっ!!無音時にブーンとノイズが載るくらいが丁度良くてそんなん邪道(以下略..


でも、この方向性が正しいんだろうと思う。
どんな技術であろうとも、現在進行形のハードウェアで、より使いやすく高性能、そしてそれを低コストで実現するのが基本的な研究開発になるわけだから。


でも、やっぱりなんか違うなぁ。
OPMはズギューンとしたデチューンが良かったし、SCCはジリジリしてる感じが良かったし、OPNAはパラレロとしたSSGのシンセブラスとギョンボンしたFMベースの定番の組み合わせが良かったんだが..。


でも、たとえ実機でやるとしても、複数トラック対応でOPM2個も4個も積んだり、音質の追求をしてアナログとデジタル電源を別系統にするとかすれば、似たような方向性になるわけだし、結局は、青春の音にかなうものはないんだよ*5、ってことなのでしょうな。

*1:最近はニコニコ技術部とかいうらしいです

*2:つうかそのメガドラの68kいくらだよ...\68とかだったらマジで嫌だ..

*3:ここまでX68のFMは完全スルー

*4:ウチもメインスピーカも、ごたぶんにもれず、マザー光角型->D/A->GX-70Aです

*5:大変失礼ですがサンプル曲がまたつまらないんだ。イースグラディウスなど楽しく遊んだ中で何度も何度も繰り返し聞いた思い入れのある曲じゃないと、FMだろうと生音だろうと辛いことこの上ない。