サイコ・パス

昨日8/9話を消化した。
いろいろ書きたいがネタばれ必至すぎるので辞めます。
とても面白いことには間違いないです。


このアニメはジャンル分けするとサイバーパンクの範疇に入る作品だと思うのですが、10年近く前に爆発的にヒットした攻殻SACや、もう原点といっても過言ではないブレードランナーなどと比較すると、根本的なところでかなり大きく違うように思います。


攻殻SAC以前は、電脳や広域ネットに脳や神経系を接続しなにかしらのサービスを享受することは、一部の権力を持ってる組織や人物にのみ許された特権でありました。
であるから電脳を利用することで得られる益に預かれない層は、電脳を配備し利用する側の権力組織に相対する存在として描かれます。
たいてい浮浪者然としたスラム街/ダウンタウンの住人、もしくは高等教育を受けたアナーキストやテロリスト、反政府組織、ゲリラのいずれかです。


それがこの作品では、電脳に絡んだ技術は、今現在ごく普通に使われているネットや携帯電話の延長線上にあるものとして設定されている。
社会福祉や行政サービス、他には、生活する上であれば便利だし楽しく使えるけど、なければないでもかまわない程度の、ある意味どうでもいいありふれたものとなっている。
主に登場するレギュラーキャラは、公安の捜査員と知的エリートの殺人鬼だが、それ以外のモブは自分らの生活を自分たちなりにおくっていて、物語の中心になる上記の連中、電脳から特別に恩恵を受けている連中に畏怖や嫉妬などを持っているわけでもない。


特別な権限や強力な力により社会的に抑え込まれていたり、あからさまな待遇の格差があるから反抗しようなどという、社会をひっくり返そうという行動に出るキャラクターがいない。


それがいままで見た似たようなものとは違うかなぁ。