NHKスペシャル-コンピュータ革命-の中のアニメ

イラスト集が動いてました。


またNHKの7ch臭いへんな妄想アニメやってがんなーとか思ったけど、よく見ると結構すごい。
本来の最先端コンピュータの話題に負けないような、多分最先端の技術のアニメをぶっこんでくるあたり、NHKのお金の使い所の旨さを感じます。
普通はアニメつったら、伝統的に線画のベタ塗り、最近はそれにCGでベタ塗りにテクスチャはってみたりグラデーションを入れてみたり、3DCGとモーションキャプチャでキャラを異常になめらかに動かしてみたりなどは普通にみられるようになってましたが、まさか非エロ同人のイラスト集並の筆塗りカラーイラストみたいなのをぐりぐり動かすとこまでやってるとかもうね。
見ているうちにだんだんと驚愕していって、なかなかコストパフォーマンスの高い50分でした。


富士通スパコンについては、ギークやPCヲタ以外の不特定多数の人にわかりやすくメリットを伝える必要があったためか、これでなにが可能になる(かもしれない)っていう大風呂敷を広げるところで終わっていたところが非常に残念でした。
これがNEC地球シミュレータだと、ベクトルプロセッサのシリコンの太さから始まって隣の発電所の電気代までと、手垢のついた話題で盛り上がるのに。


IBMスパコンについては、今現在『彼』がなにをできるかしているかというような切り口で、クイズ番組で全米の王者に圧勝、ついで医療分野でのアカシックレコードというか生き字引としての役割を果たすべく『勉強中』とのことを紹介していました。
たかが造り物を、人格に近い応答性をもっただけで人扱いしても違和感がなく感じられるのは、これまでSFやらラノベやらアニメやら映画やらが、何十年にわたって一生懸命彼らの活躍と有用性を記してきたからでしょうか?
既に下地は整ってたわけですね。


しかし、番組を通じて提示された未来のイメージは、高等教育を受けた金持ち国家の金持ち国民が、より効率的な医療や行政サービスをうけられる未来でありました。
アニメのNo.6とかの選民都市のアレにまるっきり近いです。
ちょっと前はフランスで焼き討ちがあったし、その少し後はナポリでゴミだらけ、最近はギリシャで公務員がキレるとか、ニューヨークで貧困をネタに寄付金に頼ったゆるいデモとか、先進諸国でさまざまなレジスタンス的な活動がポコポコと噴出するのをみるにつけ、いまいち素直に受け止められないのが正直なところです。


しかし日傘陽子さんはいろんなところででてるなー。
PSNでも毎週でてるし。

1120億かけた奴が79億に負ける2012年6月某日

スパコン「TOP500」、米「Sequoia」が首位に--「京」は2位 - CNET Japan
さすが『独立行政法人理化学研究所
作る前に金の動きもスパコンでシミュレートしやがれ。


なんかNHKの特集みたとき違和感があったんだよなぁ。
『京でなければ動かない』『いままではできなかった』などという京をプッシュしまくるフレーズや、似たような意味の会話のやり取りが頻繁にでてきたところに違和感を感じたんだよね。
ひたすら日本製を肯定しまくる感じは、最近のNHKの番組にはなくなりつつあったもんでなおさら。
想像でしかないけど、このニュースが来る前にNHKに京と理化学研究所の存在意義をことさら特集させて、さまざまな批判が噴出するのを避ける目的もあったんじゃないかとまで思えてくる。


さすがに1120億と79億も差があるのでは.....。


心臓のシミュレートやるまえに、国家予算を無駄なく使い、借金増やさないための割り振りプログラムでもうごかしゃいいのに。
ルネサスが瀕死の今、その1000億をルネサスに突っ込んであげればいいのに。


いまや国産の民生用プロセッサの大半がルネサスに集中してるわけで、潰れたら洒落にならない状況だと思うんですが。既にコンピュータの心臓になるメモリを作っていたエルピーダは陥落してますけど、次は頭脳にあたるプロセッサを作ってるルネサスかなぁとか思ってたら、半年もしないうちにその危機が押し寄せてきてるとか。


半導体がおわったら次はいよいよ自動車産業つぶせってくるぞー(謎。